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内容説明
シュウは会社の内定も決まり、かわいい彼女もいる大学四年生。春からは忙しく働き、数年後には彼女と結婚して子どもをもうける予定―。「でもなあ、そんな人生って…正直、楽しそうじゃないな」将来は約束されている。でも、その将来には何も刺激がない。ぜいたくな不満だと頭では理解している。けれど…。そんなある日、シュウは人生を変えるかも知れない雑誌記事を見つけてしまった。「プロが語る!空き巣手口のすべて!」その日からシュウの日常は一変。かつてない情熱で入念に計画を立て、人生で初の興奮を覚えながらの綿密な下見。すべては完璧で、安全だと思われた空き巣計画。が、しかし…忍び込んだ家の中にはなんと―。
著者等紹介
渡部健[ワタベケン]
1972年東京都八王子市生まれ。神奈川大学経済学部卒業。93年アンジャッシュを結成し、2003年爆笑オンエアバトル第五代チャンピオンになる。現在はフジテレビ「とくダネ!」やJ‐WAVE「PLATOn」のナビゲーターを務めるなど活躍中。『エスケープ!』で小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
美登利
92
アンジャッシュのコントは大好き。2人のよく練られたネタで何回も同じ話を見ても飽きない。最近はコメディ番組が少なくなったので、2人で活躍する場面がなくなりファンとしてはとても残念。渡部さんがMCしたり、児嶋さんが俳優なのも違和感がないけれど。そのコントネタを大きく広げたような物語。勘違い、かみ合わない人達が思い違いをして自分を責め、疑心暗鬼になって相手に探りを入れる。だけど父親にも、若者たちにも細やかな背景があり世相を現してるなと思います。表紙の通り、シュウは渡部さんで変換して読みました。軽く読めます。2016/06/23
ち~
33
まさに、アンジャッシュの代名詞である「勘違いネタ」が小説となったような感覚。大学生カップルと中年男を取り巻いて繰り広げられる、スピード感あふれるドタバタ劇。「ラストはどんな着地が待ってるか?」脳内で、アンジャッシュの2人をキャスティングして、楽しく読みました。2016/08/10
ゆっくり読書
13
これは面白い!何も考えずに娯楽小説として読めます。渡部さん多才ですね。一つびっくりしたのは、アンジャッシュのネタを知ってる人なら必ず、あれ、この既視感はなんだ。となるような内容でした。オチも結構読めます。それでも、二転三転と話を被せてきたので大満足です。良本。2015/01/29
イケダ5→1
12
コント仕掛けのスペシャリストが小説にも仕掛けた?! 何も考えずに文庫本を購入し読んでいたが、ネタと同じ構成だったんですね。 彼らのコントが楽しめる人なら面白く読めると思いますね。 過去に値段に?をつけるコメントもあったようですが、文庫本なら全然お買い得かと思えます。2011/08/06
寿々喜節句
11
すれ違いコントのパワーアップ版。アンジャッシュのネタはいつも面白くて好きだった。いつものネタと同様、しっかりと作り込まれている。むしろ、人数や性別の制限がない分、パワーアップしている。でも、「アンジャッシュの渡部建」ってことがある意味ネタバレで、先が読めてしまう。ただ、別名で出したら売れるかと言ったら、それもまた違うと思う。2015/08/26