内容説明
わたしは一生一人で、最後はのたれ死ぬのだろうか。テレビ局の非情な扱いもあり、仕事に疲れきっている脚本家の鷺谷美夜。恋愛もしてはいるが、相手は妻子ある男性。そんな彼女が迎えた37回目の誕生日に、妊娠のチャンスがあと100回しか残っていない事実を、産婦人科の女医から突きつけられる。愕然とし、恐怖感すら覚える美夜の前に突然、脚本家志望の美少年が現れ、弟子入りを志願する…。映画「恋空」、ドラマ「輪舞曲」でブレークした注目の脚本家がアラフォー世代に贈る、心潤すピュアストーリー。著者初の書き下ろし長編小説。
著者等紹介
渡邉睦月[ワタナベムツキ]
1971年、茨城県生まれ。専修大学大学院国文学専攻修士課程修了後、脚本家に。世田谷文学賞、大伴昌司賞・佳作奨励賞、テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Michiyo Tsushima
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脚本家の高校の同級生が書いた小説。高校卒業して以来、昨年再会したのですが、私とは全く別世界に生きている彼女。独身の脚本家を主人公にしたお話。 私は子供を産んだけど、主人公はたくさんの物語を産み出した。仕事か子育てか、両方か?何が幸せなのか?これは私にとっても永遠のテーマです。2013/07/13
奇妙鳥
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オビのコピーにヤラレて手にとってしまった。読み終えて、著者が輪舞曲や恋空の脚本家だったとは…。 オンナって、大変だよね、それに比べてオトコって東だよね、やっぱり(汗)。 東みたいな(環境の)オトコでもイイって云うオンナにも疑問感じるが、オトコの本質、東的なのが糾弾されるんだよね(汗)。 ルナは逆に悟り過ぎで退くかな(笑)。2013/05/22
さくさく
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不倫、自殺未遂、末期がん・・・と、ベタな展開と言えなくもないし、普段の私だったら「なにこのベタな展開は?」と読むのをやめてしまいそうな話にもかかわらず勢いで最後まで読んでしまったのは、やはり主人公が私と同世代ということに尽きる。 私も主人公と同じように、できるだけ若さは保っているけれど下腹に肉がついて、胸が垂れてきて、目じりにも小じわができた。 そろそろ、シングルマザーも考えなきゃいけないかもしれない・・・ ちょっと胸が痛くなる1冊。2010/05/02