必死のパッチ

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  • サイズ B6判/ページ数 194p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344015746
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0093

内容説明

「も、もうアカン…!もうアカンねん!ワシも死ぬから、オ、オマエも死んでくれ!」「オ、オマエ一人で生きていかれへんやろ?せやから、ワシと一緒に…」「イ、イヤや!イヤや!ボク死にたないっ!ボクは生きたいねん!生きるねん!何があっても死にたくないっ!」オトンから向けられた刃物の恐怖。容赦ない借金取りのオッサンたち。孤独も貧乏も不安も寂しさも、全部笑いとしゃべりで乗り越えた―。

目次

プロローグ 二十九年目の再会
第1章 まずは一人いなくなった
第2章 オトンという名の欠陥人間
第3章 人生で一番長い夜
第4章 ひとりぼっちのサバイバル
第5章 孤独の出口
第6章 スタートライン
エピローグ 二十九年目の真実

著者等紹介

桂雀々[カツラジャクジャク]
落語家。本名、松本貢一。1960年8月9日、大阪市住吉区に生まれる。十一歳で母親が蒸発、その後、父親も家を出て行ったため、市営住宅に一人で暮らしながら、中学三年間を乗り切る。1977年6月1日に上方落語の桂枝雀に入門。同年10月に名古屋・雲竜ホール(現フレックスホール)の枝雀独演会にて「浮世根問」で初舞台を踏む。2007年には落語家生活三十周年を記念した六日間連続独演会「雀々十八番」を東京・大阪で開催。テレビやラジオ番組、映画に出演するなど、タレント、俳優としても活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はらぺこ

35
落語家・桂雀々の少年時代の話。ホンマに壮絶な内容でした。 関西では有名な落語家さんですが他では知られてないんでしょうね。ユーザー数が少な過ぎますもん・・・。プロの小説家が標準語で書いた本しか読まないって人以外にはオススメです。文庫本も出てるので是非読んでいただきたいです。最高傑作とは言いませんがタレント本の中では上位やと思います。 マジで映画化かドラマ化して欲しいです。 せめて文庫本も合わせて100ユーザーになって欲しいなぁ。2010/09/26

そら

25
2時間弱で読めました。泣きましたー😭。壮絶な子供時代、、。よく生きてこれましたね😭。すごい本でした!どうして桂枝雀なのか。この人なら食べさせてくれそうだと思ったから。枝雀ってお地蔵さんみたいでほんっと優しそうに見えますもんねー。こないだの赤めだかといい、落語家さんの本って良いですねー。 2025/03/13

ヨータン

15
親に捨てられたことで、今までどれほどの悲しみ、孤独、悔しさ味わってきたのかと思うと涙が止まりませんでした。何一つ悪いことしていないのに借金取りが家におしかけたり、電気を止められたり、中学生が本当によく耐えられたなと思います。周りに優しい大人がたくさんいたのだけが救いだったと思います。落語家という天職を見つけられて本当に良かったと思います。苦労した分、大人になってからたくさんの幸せを味わって欲しいと思いました。2015/09/12

pocco@灯れ松明の火

12
読友紹介&表紙画と題名に惹かれ:小学6年からの貢一少年の壮絶な体験を。これが今なら、捨てるものあらば拾う神さんって現れるんやろか?と思う  初落語「狸の賽」に、貢一くんが見た父の姿が色つけたんやろ。悔涙  >>>「シャキーン」のイラストレーターいぬんこさんの表紙画には、本文の衝撃的場面を描いている。中央が落語「狸の賽」2011/05/07

ミノムシlove

11
随分昔に読了。新聞の下部に載った出版社広告で概要を読み、「まさか、話を大きく盛りすぎてるんではないか。」と半信半疑だったが、実際に読んでみると「この境遇でよくも道を外さず立派になられて…」と胸がいっぱいになった。ア○ゾンの書評欄に、中学生時代の雀々さんを語るコメントがあり、それを読んで人となりを知る。落語ファンではないが、師匠の枝雀さんの落語は聴くと面白くて好きだったので、雀々さんの落語も聴いてみたい。

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