内容説明
外資系投資会社のファンドマネージャーである麻生貴志は、年収2千万を稼ぎ、美しい妻・志緒理と1億4千万のマンションを購入する予定を立てていた。自らを“人生の勝ち組”と自任する貴志は、郷里で行われた同窓会でかつて憧れた女性ミチルに再会する。ミチルに振られた苦い過去を持つ貴志は、「現在の自分の力を誇示したい」という思いだけから、彼女にインサイダー行為を持ちかける。大金を手にしたミチルを見て、鋭い快感に似た征服感を味わう貴志。だがそれが、地獄への第一歩だった…。
著者等紹介
山田宗樹[ヤマダムネキ]
1965年愛知県生まれ。98年「直線の死角」で第18回横溝正史賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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初美マリン
106
もう歩くこと止めてもいいよと言いそうになる、人生こんなものかもしれない2019/06/29
ゆみねこ
53
以前読んだと記録あり。でも詳細はほぼ記憶に残っていなかったのに驚く。年収2千万を超えていた麻生貴志の転落の物語。女に騙され、妻にも捨てられラストは何ともモヤモヤ・・・。2015/01/20
ちょん
19
見事な転落っぷり。まさにジバクとしかいいようがない。最後に明るい何かが出てくるのか期待していたが、そんなにうまくいくわけないか。2013/07/06
かえるのこ
13
外資系投資会社のファンドマネージャー、麻生貴志は42歳。年収2千万を稼ぎ、美しい妻・志緒理と1億4千万のマンションを購入する予定を立てていた・・・ 痛い!痛すぎるぅ~!! 年収2,000万円あった男が、サイフの中に1円しか残ってなく、挙句の果には片足を失ってしまうなんて。ひとつのキッカケ(同窓会)が人生を狂わせる、まさにジバク(自爆)なんですね。 皆さん「気ぃーつけなはれやっ!」2013/06/20
TATA
11
まさに救いのない話。こんなどんくさいファンドマネージャーはいないと思うけど。ああ、僕こういう話は苦手だ。下がる読後感です。
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