神聖喜劇〈第3巻〉

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神聖喜劇〈第3巻〉

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  • サイズ A5判/ページ数 272p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784344011779
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0093

内容説明

「わが日本の戦争は『殺して分捕る』が目的ではない。決して『殺して分捕る』が目的であってはならない」国軍の典型的少壮将校であるかに見えた村上少尉が発した言葉は、東堂太郎を驚かせる。彼の脳裡を巡る「日本古来の武士道」に象徴される日本人的心性の光と影。そして、入隊前に過ごした料亭「安芸」の“彼女”との情交―。長門の海を見晴るかす宿の一室、「人生の喪服」をまとったかのような“彼女”と、「無名の戦争」における犬死にを覚悟した東堂との間で交わされる、静謐のうちにも互いに斬り込むがごとき言葉と性の応酬…。一方、内務班における日常は、次々に奇妙な情景を現出させる。人間社会の非合理が凝縮された軍隊という強大な相手を向こうに、自らの論理性のみを恃んだ東堂の冷静な“戦い”が続いていく。近づく波乱への蠢動を秘めた緊張の第三巻。

目次

第3部 運命の章(神神の罠;十一月の夜の媾曳;「匹夫モ志ヲ奪フ可カラズ」)
第4部 伝承の章(暗影;道;対馬風流滑稽譚)
エッセイ 要塞の日々
解題 血なまぐさい月は、まっぴらだ。

著者等紹介

大西巨人[オオニシキョジン]
小説家、批評家。1919年福岡県生まれ。1949年、『精神の氷点』でデビュー。執筆に約二五年をかけた大作『神聖喜劇』をはじめ、著書多数。近年は、インターネット・サイトでの作品公開も行なっている

のぞゑのぶひさ[ノゾエノブヒサ]
漫画家。1949年佐賀県生まれ。三歳の頃、関西へ移り、以後ほとんどの期間を京都で過ごす。大阪で色々な職種、職業を経験。その後、体を壊し、「自分に出来る仕事は絵を描くことしか残っていない」と決心。東京で一人、投稿生活を始める。四年目に『木金堂主人』でデビュー

岩田和博[イワタカズヒロ]
演出家、プロデューサー。1947年京都府生まれ。大学卒業後、サラリーマンとなるが、続かず三カ月で独立。その後、ファッション・ショー演出家として実績を重ね、現在では、地元・京都での数々の記念行事・催事をはじめ、国内外における様々なイベントを手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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きいち

18
どうだ!というこの表紙。何をしてるかって、主人公の東堂が、話の成行き上、女と二人で陰毛を剃りあっているのである。これから出征する、しかもこの戦争で犬死にすると決意している東堂と、戦争で夫を亡くして以来淡々と生きてきた女の、永久の別れを覚悟したやりとり、つまりは本当に真剣なシーンなのだけれど、表紙として表現されてみると、可笑しいとしかいいようがない。これもまた、このあと次々と展開されていく軍隊の中の謎の決まりたち(金玉は左に入れよ!)と同様、シリアスな笑い。斜に構えるということもまた一つの立場、許されない。2014/10/08

蔦屋重三郎そっくりおじさん・寺

13
主人公・東堂太郎が女性の陰部を剃毛している絵が表紙の第3巻である(笑)。東堂の過去の逢い引き(こんな会話をするカップルは厭だ・笑)、兵隊のズボン内の金玉の位置問題、普通名詞問題等、取り留めも無い話題で物語は続く。圧倒的な活字の多さだが、読む楽しみというのに満ちている。無人島に持っていくならこの『神聖喜劇』で決定だろう。この漫画でさえそうならば、原作はなおさらである。ペダンチックにあらゆる古典からの引用もある。全6巻の3巻まで読んでこの感じ。本当にどんな風に終わるのか?。解題は青山真治。2014/04/23

モリータ

7
女との問答のところを読みながら思ったけど、小説版を読めない人が読んでも読めない漫画だな、これは。犬死に問答、私物被服着用問答、金玉問答、普通名詞問答といった挿話に告ぐ挿話は、漫画になったからといって読みやすくなる類のものでもなければ面白さが失われるわけでもない。そして前巻の三浦しをんのやや浮かれた巻末エッセイに比べて青山真治の漫画版を「保留」することはやぶさかでないという緊張した文章はいいですね。2015/05/10

Ted

2
'06年6月刊。2012/04/17

FK

1
前回同様のやり方で読んでいる。すべてをマンガ化することは難しいが、ただ私が興味深く読んだところが、マンガ版で触れられていないという残念な思いをすることも。今作では、小説版第二巻の393ページから462ページまでの70ページにもわたる「村崎一等兵の話」(その一からその四)がそうだ。これがマンガ版ではそっくり削られていた。とまれ、大前田軍曹の登場シーンになると、緊張感がいや増す。絵も彼のイメージにピッタリだ。まだ半分にも来ていない。この先どうなるのやら。早く読みたいが、なかなかそうもいかない。2018/04/03

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