盾(シールド)

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  • サイズ B5判/ページ数 149p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784344011441
  • NDC分類 K913
  • Cコード C0093

出版社内容情報

●生きる充足感は。どうやったら得られるか?
●ささくれだった社会の中でどう過ごしたらいいのか?
●大切な人に、この先どう生きて欲しいのか?
●出来事に敏感に反応する心を保つためには?
●お金や地位よりも人を幸福にするものがあるのか?
現代の日本を生きぬくためのヒントが凝縮された一冊!

内容説明

仲良しだったコジマとキジマ、愛犬と共に野原を駆けめぐった少年の日々。やがて二人は別の道を歩むようになるが、決して忘れない言葉があった。幼いころ、森に住む老人に聞いた「盾、シールドが必要だ」という謎の言葉が意味するものとは―。自分で自分を守るしかないのか、それとも…?不安と希望をあわせ持つすべての人に贈る、心温まる物語。

著者等紹介

村上龍[ムラカミリュウ]
1952年長崎県生まれ。76年に「限りなく透明に近いブルー」で第75回芥川賞を受賞。「好き」を切り口に職業を紹介した『13歳のハローワーク』、近未来の日本に訪れる危機を描いた『半島を出よ』など、現代社会を見つめ、新しい価値観を提示する話題作を発表し続けている。また、99年から金融経済を中心に扱ったメールマガジン「Japan Mail Media」の編集長を務めるなど、文学という枠を超えた活動を行っている

はまのゆか[ハマノユカ]
1979年大阪府生まれ。大学在学中の99年に『あの金で何が買えたか』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆきち

62
読むのは初めてだけど思い出深い一冊です。妹が親友からプレゼントされた本で、妹は読んでは親友が選んだ理由を熱く話していました。その二人も今は別々の場所で別々の道を歩んでいます。わたし自身もですが、人はそれぞれ道があって人生の山や谷間も違うタイミングで訪れます。この本は、自分の内にある柔らかい大切なものを護ってくれるシールドとはなんだろうと問いかけてきます。難しいことだと思います。シールドを持つだけでは内にある柔らかい大切なものを護りきることは難しいのでは?と思うからです。考え込むと難しいなと感じた一冊です。2022/01/31

まーちゃん

36
やさしい色遣いの挿絵とひらがな中心に書かれた本。やわらかな心を守るのに必要な盾(シールド)。『人間のからだの中心にあるとても大切なもの(=「心」とか「精神」と呼ばれるもの)は、とてもやわらかいのでどうにかして守っていかなければならない。守れなければ、その大切なものは、次第に固くなって、縮んでいき、やがては乾いた犬のクソみたいになってしまう。そうなると人間はまるで化石のようになって、感情も感動も驚きも、考える力も、何もかも失ってしまうんだ。』名なしの老人がコジマとキジマに語る「心」の説明がよかった。2013/12/31

空猫

20
地方で生まれ育った少年2人が主人公(現50代位か?)地方の工業化が始まりバブルに乗って激変するも衰退していく日本と共に生きた彼ら。彼らが探し求めた自分の弱い心を守る[盾]とは何だったのか。学歴、肩書、持ち家、趣味それとも信頼できる伴侶、家族、やりがいのある仕事…??児童文学の体の絵本だがとても深い問題提起。自分にぴったりの[盾]は一生かけて探すものなのか?挿絵は村上作品でお馴染みはまのゆかさんです。2016/09/21

Emperor

19
自分の心を守る盾。それはどんな形をしていて、何色で、どれくらいの厚みがあるのか。それは本人にしかわからない。それをどうやって探し、手に入れるのか、それも、本人次第。いろいろ考えさせられる絵本でした!2016/08/22

円舞曲

19
自分を守るための(心の拠り所的かな)様々な盾の存在は自分以外との距離感の難しさを語りつつ、素晴らしさを語りつつ。2013/03/18

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