内容説明
地味で平凡な３５歳の女、真弓子。心穏やかな恋愛を切望するも、危険な男、グンジョーの策略にはまり、堕ちていく…。新鋭作家が描く書き下ろし恋愛小説。
著者等紹介
長谷川純子［ハセガワジュンコ］
１９６６年神奈川県生まれ。イラストレーター＆ルポライターとして数々の雑誌で活躍し、短篇小説集『発芽』（マガジンハウス）で小説家としてデビューする。現在、『小説現代』『小説新潮』『小説すばる』『野性時代』などの小説誌で作品を発表。また、現代人女性作家アンソロジー『インサイド』（講談社インターナショナル）に、『発芽』に収録の短篇「無精卵」が掲載される（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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あつひめ
21
長谷川作品初読み。道ならぬ恋に溺れているうちに不幸な主人公のような気になってしまう恋もあるのかもしれない。家族の話を平気でする不倫相手。いったいその恋には何があるのか。人恋しい…それは心を埋めるものなのか欲望を埋めるためなのか。そんな生活に陥っている間に荒んだ生活。心の通わない恋に溺れることほど孤独を感じることはないかも。ゼリービーンズをばらまいたようなネオン街…長谷川さんのイメージする場面の表現はいいけど…訴えかけるものがイマイチつかみきれなかったのが残念。生き直したらいいのに…とばかり思ってしまった。2011/09/22
スパイク
11
タイトルと装丁に惹かれて読んだ。初読みだったけれど、まあまあ、イケた。印象に残る強烈な描写はなかったが、剃刀を走らせたような鋭い痛みが残った。傷口がきれいなので、血もポツポツと滲みだすだけ、でも何かの拍子に傷口に触れてしまうと、とてつもなく痛い。やがて、痛みは弱くなり、今度は自分から傷口に触れてしまう。『痛気持イイ小説』って帯を掛けたいような、そんな物語。20代の孤独は、硬い殻を被ってやり過ごせる。でも、もう後がないと思ってしまってる女の孤独は、生優しくない。殻を通り抜け忍び込む。淋しく哀しい。2014/09/28
chii
6
見た目は地味で平凡３５歳の女、真弓子は過食嘔吐を繰り返す毎日をおくっている。知り合いの紹介で「動物の生態研究の本を製作している会社」に就職したはずが、動物は動物でも、ヒトの性態研究だった。（笑）そこで働き、風俗店に取材に行って、スカウト・グンジョーという男を好きになってしまい、落ちるとこまで落ちちゃうし、寂しくて孤独だ～って話。タイトルに惹かれたのに～、作者が何を言いたいのか？わからなかった・・・ハズレのお話でした。2010/09/29
ともも
2
壊れた女がさらに壊れていく話。読後感はよくない。気持ち悪い作品だった。2010/09/28
uwanosora
1
真弓子 ただただ可哀想… 藍ちゃんの話は繋がらないのに 何故 合間に入れたのか ページ数の問題でしょうか？ 若い頃 歌舞伎町にいたから 普通の娘が 風俗に堕ちていくのを見たり AVやる娘100万やるから紹介してと言われたり 未成年ごまかしてキャバクラで働いてるのがバレた家出娘とか アングラなとこ思いだした2020/07/07
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