内容説明
中国人ばかりを狙った惨殺事件が続けて発生した。手がかりは、頭部と四肢を切断された死体のわきの下に残された、「五岳聖山」の刺青だけ。手詰まりとなった捜査に駆り出された新宿署の刑事・佐江は、捜査補助員として「毛」と名乗る謎の中国人とコンビを組まされる。そこに、情報のためなら身体を使うことも厭わない外務省の美人職員・由紀が加わり、三人は事件の真相に迫ろうとするが…。裏切りと疑惑の渦の中、無数に散らばる点と点はどこで繋がるのか。
著者等紹介
大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年名古屋生まれ。79年「感傷の街角」で小説推理新人賞を受賞し、デビュー。91年「新宿鮫」で吉川英治文学新人賞を、94年「新宿鮫無間人形」で第110回直木賞を、2004年「パンドラ・アイランド」で第17回柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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蕭白
8
久しぶりにドキドキするハードボイルドな作品です。主要な登場人物に謎もあって、ますます面白くなってきました。このまま一気に下巻に進みます。2014/02/18
ハラデグミ
2
佐江の置かれた状況は新宿鮫を彷彿させ、外国人犯罪の難しさというところも似ている。でも、情報の探り合いが段々面白くなってきた。2010/11/01
タキシードハム
1
こんな三流リポーターみたいな女より佐江を出してほしい。2016/08/11
あきぴー@武蔵国
1
刑事、公安、ヤクザ、中国マフィア、外務省職員、中国人通訳、中国のスパイなど登場人物盛りだくさんで、名前を覚えるのも大変だった。 ★★★☆☆2010/11/21