内容説明
山辺の道や熊野古道をはじめ、竹内街道、高野山参詣道など「古道」と呼ばれる古の道から、江戸時代以降に開かれた「街道」まで、日本全国を通る道のなかから選りすぐったものを取り上げた。
目次
1章 古道・街道を行く(熊野参詣道(三重県~和歌山県)―山岳宗教の拠点となった古墳時代からの霊地
日光杉並木街道(栃木県)―徳川家康の側近が寄進した一万五〇〇〇本の杉並木
出羽三山登拝道(山形県)―白装束の道者が歩く杉並木の神域 ほか)
2章 古道・街道からの風景(松本・千国街道(長野県)―日本海と信州を結んで産物を運んだ交易路
野麦道(岐阜県)―鰤を運んだ商業路に隠された明治の悲劇
伊勢参詣道(三重県)―倭姫命が通った「神の御心にかなう道」 ほか)
3章 古道・街道と宿・名所(中山道‐妻篭宿(長野県)―江戸時代そのままに再現された宿場の町並み
下野街道(福島県)―名主の説得により残された伝統的な町並み
北国街道(長野県)―海野格子の窓が並ぶ宿場と養蚕で栄えた宿 ほか)