内容説明
野蛮で凶暴な海賊の村で拾われた美しい少女と彼女を愛する無骨な若者の切なすぎる因縁、涙なくしては読めない表題作「寄物」。維新直前、瓦版屋を目指して江戸に出てきた純粋で無鉄砲な少年二人の残酷な別れを描いた「生贄」。冤罪で送られた流刑地・八丈島で、たび重なる艱難の中、決して希望と友情を失わなかった男たちの大いなる島抜けの痛快譚「八丈」ほか傑作時代小説、全四編。書き下ろし。
著者等紹介
石月正広[イシズキマサヒロ]
1950年東京都生まれ。画家、馬券師などを経て86年から小説を書き始める。95年、『写楽・二百年の振り子』で作家デビュー
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