内容説明
94年夏、福徳銀行神戸支店での事件発生から8年―。整形して逃げる主犯の男、警察にタレ込みながら追う女。奇妙なふたりの愛憎劇が捜査を混乱させ、時効に導いた。日本犯罪史上、最大の銀行強盗事件の真相が今、明らかに。ノンフィクション・ノベルの最高傑作。
著者等紹介
森下香枝[モリシタカエ]
1970年生まれ。「週刊文春」記者
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感想・レビュー
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くるぶしふくらはぎ
17
文春の記事を書いていた著者のノンフィクション作品。とにかく、相手に嫌がられても取材を続け証言を積み重ね、事実を繋いでいく。先日読んだ「黄金の代償(福田和代 著)」の下敷きとなった事件を知りたくて本書を手に取ったが、「史上最大の銀行強盗」という言葉のロマンとはかけ離れた内容で、これは作品が悪いのではなく事実がそうだったんだと思いますが…、小説ではないので心躍らないのは仕方ないとしても、いろいろな事が、もっと何とかならなかったのかと突っ込みどころが満載の事件だと知りました。2021/05/23
miou
3
勝手に小説だと思って図書館から借りてみたら、なんとノンフィクション。94年に神戸の福徳銀行で発生した現金強奪事件を描いたものだった。そういえばそういう事件があったかも、程度の記憶しかなかったうえに、読み始めてすぐに福岡で3億8千万円強奪事件が起こり、両方の事件の情報がゴチャゴチャに。それにしても、犯人の一人は自殺、一人は結局後手後手の捜査が祟って海外に逃亡、時効が成立と、全然すっきりしない。事件を追った記者である著者も警察も、いいように振り回されただけの内容に、知らなきゃよかったと激しく後悔。2017/05/19
kamakatsu
2
好きなジャンルの本ではなかった、9割ほど読んで結局やめた。ドキュメンタリなのか、小説なのかわからない。事実は小説より面白いという人なら面白く読めるのかも知れないが、小説は小説としてエンターテイメントを持った作品だと考えると、やっぱりこの本はつまらない。2015/07/27
toshiyukiokada
2
タイトルに惹かれて購入しましたが読了に随分時間が・・・後半はかなり斜め読み。賛否が分かれる所だと思います。2010/09/30
otogination
0
著者が思う程には安美貞は魅力的な人物ではなく、彼女のパートには退屈させられた。2022/08/14