内容説明
引きこもり、不登校、家庭内暴力、薬物依存、ストーカー…山積みとなった問題の数々、そして急増する少年犯罪や凶悪事件。容疑者が精神障害者とされる場合も多く、いまや「精神障害者=犯罪者予備軍」というイメージが蔓延している。しかし本当にそうなのだろうか?彼らが犯罪に走る前にできることはなかったのだろうか。問題は早めに医療につなげ、適切な治療を受けられなかったことにこそ、あるのではないか。彼らはけっしてモンスターではない。普通の人間なのだ。600人近い患者と接し、彼らの心の叫びを受け止めてきた著者が、新聞やTVが伝えない最前線の現場から放つ渾身のメッセージ。
目次
1 「精神障害者移送サービス」という仕事
2 家族の情景―移送ドキュメント
3 私が患者を説得できる理由
4 「患者」と「家族」の溝と絆
5 これから予想される事態、それにどう備えるか
著者等紹介
押川剛[オシカワタケシ]
1968年、福岡県生まれ。専修大学商学部中退後、警備業に従事。92年、トキワ警備を創業。96年より精神障害者移送サービスを専門に業務を行い、600人近くの患者を移送。医療現場、患者の家族、警察関係者からも厚い信頼を得ている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
nitori
2
ずっと読んでみたかったので予約して取り寄せてみた。すごくためになる本だけど、一冊目だからか表面なぞったような浅い話が多い…かな?もう少し踏み込んだ詳しい内容で読んでみたいので他の本も読もうと思います(о´∀`о)2021/07/20
Yomeko
2
精神疾患患者の移送サービス。その現場から垣間見える問題と、その中で患者を拘束せずに医療機関へ繋げる試みが書かれている2018/10/28
yumineaya
1
「精神障害者は嘘をつけませんが、健常者は自分の利益につながるようならば平気で嘘をつきます」という一文が重く響く。行政でやるべきことだけど確かに行政では難しい面があって、じゃあどうするか、というと、まずはこうやって本を読んででも知るということがせめて大事、と思いたい。2015/10/18
加藤祐子
1
子供部屋に入れない、と言うより、子供の精神に踏み込めない、踏み込もうとしない大人達。裕福な家庭ほど、子供をアクセサリー感覚で・・・と言う言葉にぞっとする。裕福じゃなくてもそう言う大人は沢山いるけど。体当たりも、決して悪いことではない!と自信が持てた一冊。子として生きていかなきゃ行けない虐げと、親として生きていける喜びの格差を、自分の中で縮め無ければと感じた。2013/09/17
marimo
0
精神障碍者の移送のお仕事。沢山の事例がとてもリアルで身につまされた。著者は医者でもないし大学で心理学を専攻したわけでもない。なのにこのスキルは素直にすごいと思う。絶対同じ経験をしても私にはできないと思う。こんな不器用な私でも「もしかしたらウチ、ヤバいのかも・・・」と気づけるようにもっともっと沢山の押川さんの著書を読み実生活に役立てたいと思う。2017/10/09
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