内容説明
明治10年代末期、長かったデフレが終わる頃から、大阪でも日刊紙は、地方の変化を様々に伝えはじめた。池田・伊丹・箕面・豊中・川西・宝塚・有馬・能勢―北摂地域の変容と新聞の対応を、明治10年~22年の新聞記事から読み解いていく。
目次
はじめに 新聞と地域、変化の探究
第1章 明治10年代前半、大都市から離れた地域と人間の描写
第2章 明治10年代後半、社会の全般的萎縮化と苦闘する人びと
第3章 明治20年前後、国家の権威と新しい活動世界の広がり
第4章 新聞広告が広げた北摂の世界
第5章 地域に基盤を持つ公的職業政治家の出現
まとめにかえて 草創期の新聞と都市および都市周辺地域の変容
著者等紹介
小田康徳[オダヤスノリ]
1946年香川県生まれ。文学博士。日本近代における公害問題史の研究に従事するとともに、近代を中心とする紀北および大阪の地域史研究で知られる。2014年大阪電気通信大学を定年退職し名誉教授。エコミューズ(あおぞら財団付属西淀川 公害と環境資料館)館長、NPO法人「旧真田山陸軍墓地とその保存を考える会」理事長。また池田市史編纂委員会委員長などを兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。