内容説明
古文書の楽しさ、面白さを伝え続け、多くの業績を残した市井の歴史研究家。故・石川道子氏の著作を集大成。
目次
1 西摂津の領主支配(関東譜代大名の上方領―武蔵国忍藩阿部氏の摂津飛地についての試論;武蔵国忍藩の飛地領陣屋―新田中野陣屋の設置と陣屋役人;一橋家の札遣い―御産物木綿預り手形の発行と流通)
2 西摂津の都市と農村(有岡城と近世伊丹郷の成り立ち再考;在郷町の火消しの存在形態―伊丹郷町における消防体制と火消しの位置;江戸積み酒造家―小西家と出店の創設期―付記「酒造手引草」の記録者・筒井又右衛門について ほか)
3 史料としての古川柳(古川柳下り酒;句解と初心者雑感―近世文書による句解の試案;古川柳和泉式部考 ほか)