内容説明
播磨という「地域の力」が日本史を変えた。古代、中世、近世、近・現代―。いずれの時代においても、新しい歴史的段階を創造するきわめて有力な動きが、ここ播磨において真っ先に展開されている。「時遊地在」というタイトルで、雑誌の特集に合わせたテーマを選んで書いた小論を、時代的に再編。「新時代の萌芽」を、基本的なコンセプトとして置いている。
目次
1 古代(阿・讃・播―海の道が紡ぐ“平和勢力”―卑弥呼支えた「環・播磨灘連合」;ヤマトVS播磨、その微妙な関係―『播磨国風土記』が語る“国盗り物語” ほか)
2 中世(天駆ける二人の童子―書写山円教寺「鬼追いのルーツ」;躍動する“国中名誉の悪党”―変革者・赤松一族を生んだ播磨の原風景 ほか)
3 近世(慶長八年の「HOTトライアングル」―池田一族が紡ぐ西国防衛ライン;「お夏」と「お菊」が告げる新時代―悲劇のヒロイン「虚実の轍」から見えるもの ほか)
4 近・現代(「飾磨県消滅」の悲劇を追う―なぜ天下無類の「大兵庫県」は生まれたか;汗とロマンの西光寺野開拓―食料自給へ―壮大な明治のプロジェクト ほか)
著者等紹介
中元孝迪[ナカモトタカミチ]
1940年姫路市生まれ。東京教育大学文学部史学科日本史学専攻。64年、神戸新聞社入社、社会部記者、論説委員、論説委員長、姫路支社長、常任監査役、論説特別顧問などを経て、2005年から姫路獨協大学副学長。季刊誌『BanCul』編集長、播磨学研究所所長、日本ペンクラブ会員。阪神・淡路大震災時に、神戸新聞一面コラム「正平調」を担当、100日間連続の「震災コラム」を執筆掲載、井植文化賞、第一回石橋湛山早稲田ジャーナリズム大賞受賞(共同受賞)。姫路市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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烟々羅