内容説明
関西の代表的な庶民の味、お好み焼き。大阪のイメージが強い食べ物ですが、実は神戸にも、独自のお好み焼き文化が根づいています。「にくてん」をルーツとし、個人経営の店が多く、また、そんな店だけに卸すソース「地ソース」を作る会社が8社もある―そんなユニークな“神戸のお好み焼き文化”に注目した初めての本。まちづくり・地域デザインを専門とする著者が専門家としての立場から、食文化論を超えた斬新な考察を展開します。
目次
第1章 地域に密着した地ソース文化(ソースはベンチャービジネスで始まった;ブランドと独自のセンス力 ほか)
第2章 神戸のお好み焼き・にくてんとは?(神戸のお好み焼き店;お好み焼きの前身「にくてん」と「洋食焼き」 ほか)
第3章 お好み焼きはなぜ混ぜるようになったのか(昭和一〇年代にお好み焼き誕生;お好み焼きという名称 ほか)
第4章 お好み焼き比較都市論―ガイドブックを読む(旅行ガイド・グルメ雑誌への登場;昭和四〇年代のお好み焼き ほか)
第5章 お好み焼き屋とまちづくり―神戸市兵庫区浜山地区をフィールドに(お好み焼き屋さんが日常のなかに;浜山のお好み焼き屋さんの移り変わり ほか)
著者等紹介
三宅正弘[ミヤケマサヒロ]
1969年(昭和44年)芦屋市生まれ。地域計画家。工学博士。関西大学建築学科卒、京都大学大学院修士課程修了、大阪大学大学院博士課程修了。三宅正弘環境デザイン研究所を経て、現在、徳島大学工学部建設工学科助手。関西学院大学、武庫川女子大学非常勤講師も務める。石やケーキなど地域に根ざしたものを素材にユニークなまちづくりを提唱する
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