内容説明
秀吉の朝鮮出兵が招いた凄惨な戦いの中で、祖国を捨て、朝鮮の民とともに生きる道を選んだ鈴木孫次郎と雑賀衆の姿を描く感動の大河小説。
著者等紹介
江宮隆之[エミヤタカユキ]
1948年山梨生まれ。「経清記」で第13回歴史文学賞受賞。植民地時代の朝鮮で植林事業を行い、陶磁器や工芸品を通して朝鮮の民族文化を日本に紹介するなど、日韓交流に大きな足跡を残した浅川巧を描く『白磁の人』で第8回中村星湖賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BIN
2
秀吉朝鮮出兵時に日本軍の残酷な振る舞いに憤り、朝鮮側に下った武将、沙也可を描いた作品。といっても2/3くらいは日本軍での活躍を描く。江宮氏はよく西軍の人物を書くこともあるのか、加藤清正を非常に悪く書いているような気がする。義に厚く、度量が大きい感じがいかにも作られた英雄という風に思えたが、これはこれでよかった。2014/03/04
asa
2
実際に居たと思われるが謎の武将・沙也可。正直知らなかったので新鮮な感じで面白かった。作者の意図もあるだろけど、この義に厚い、弱いものを助ける武将はかっこいい!!まだまだ謎だらけの武将らしいので他の作品ではどんな風に描かれてるかなまら気になります2009/12/03
なつきネコ@小学校に入学した化け猫
1
朝鮮出兵で、日本を裏切った沙也可の存在は知っていて、どんな存在なのか気になって読んだ。なるほど、雑賀集ときたか。しかし、朝鮮の風土や、人物を盛りすぎている気がするが、そうしないと朝鮮に裏切った理由が弱いからだろうか。加藤清正は理想の武人像や、卑怯物の出世ばかり望む卑しい武将像と別々の見せられて、よくわからなくなる武将だが、この話では徹底的に小悪党だった。しかし、同時の日本人は強いな。降倭が後でも、朝鮮を守っていたとか。しかし、朝鮮出兵は中国、朝鮮、日本の三か国がぶつかる戦いだから、文化激突感は楽しいな。2016/03/29
KシタTペイ
1
http://blogs.yahoo.co.jp/docomo3850/31074932.html2013/02/07