内容説明
1991年8月、クーデター事件をきっかけに起こった“東の雄”ソ連共産党の崩壊は、世界を震撼させた。こうした情勢を受け、「社会主義の敗北、資本主義の勝利」の声は日増しに高まっている。社会主義はほんとうに滅びたのか、そしてソ連、東欧、中国など社会主義経済の行方は?中国改革派経済学者として社会主義体制を自ら経験した著者が、本書で描く世界経済の未来図は、社会主義国のみにとどまらない、世界全体の進むべき道を示唆している。
目次
1 東側の社会主義国は“社会主義”ではなかった
2 西側先進国は、社会資本主義で繁栄してきた
3 日本を世界のリーダー格に押し上げた社会主義
4 ソ連・東欧・中国は、日本型システムを学んでつき進む
5 21世紀に世界のリーダーシップを握るのはどこか
6 社会主義国と資本主義国の区別がなくなる日