内容説明
「社会主義は死んだ!」―。ソ連の一党独裁制放棄、ベルリンの壁の崩壊、東欧諸国の相つぐ民主化と市場原理の導入など、急激に変わる世界情勢の中で、「社会主義の敗北、資本主義の勝利」という声が高まっている。だが、本当に社会主義は終わりを告げたのか。本書では、日本と中国の社会に精通している改革派経済学者ならではの斬新な視点から、日本を経済大国に押し上げた「社会主義」の秘密を明らかにし、揺れ動く世界の見取図をダイナミックに描く。
目次
1 東側の社会主義国は、“社会主義”ではなかった
2 西側先進国は、社会資本主義で繁栄してきた
3 日本を世界のリーダー格に押し上げた社会主義
4 ソ連・東欧・中国は、日本型システムを学んでつき進む
5 21世紀に世界のリーダーシップを握るのはどこか
6 社会主義国と資本主義国の区別がなくなる日