内容説明
映画創生期から昭和まで、この一冊で全てがわかる!明治・大正・昭和90年間の「興行収入ベスト10」を収録。
目次
第1部 明治編―日本映画の誕生 一八九六(明治二九)年~一九一一(明治四四)年
第2部 大正編―無声映画・活動弁士の時代 一九一二(大正元)年~一九二五(大正一四)年
第3部 昭和初期編―映像に音を求めて 一九二六(昭和元)年~一九四四(昭和一九)年
第4部 昭和中期編―日本映画の復興 一九四五(昭和二〇)年~一九六五(昭和四〇)年
第5部 昭和後期編―日本映画の成熟 一九六六(昭和四一)年~一九八八(昭和六三)年
資料編 年度別優秀作品&興行収入ベストテン 一九二六(昭和元)年~二〇一四(平成二六)年
著者等紹介
西川昭幸[ニシカワノリユキ]
1941年北海道生まれ。東洋大学社会学部卒。東映AG・角川春樹事務所・(株)時代村勤務を経て現在二社の会社役員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サトル
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日本映画の100年史ばかりでなく、当時の世相が簡潔かつ軽妙に盛り込まれている。とりわけ昭和に入ってからは映画産業の栄枯盛衰とともに興味深い事件や醜聞などが凝縮されていた。そして著者の映画に関する見解も舌鋒鋭く「五社協定は日本映画人の見識の無さを暴露した、映画界最大の汚点といえる」と述べている。日本映画は大正末期より製作・配給・興行の流れを一社で独占するブロック・ブロッキング・システム体制をとって独立プロなどの自由な映画製作を阻害して来たが、ようやくシネマコンプレックスの登場によって現在に至ったと云う。2023/11/14