内容説明
本書は出版社系週刊誌の老舗『週刊新潮』を研究、分析していく本である。政治家、企業経営者、芸能人などを徹底的に追い詰める。時には、「犯罪少年」の顔写真・実名を掲載する。この「タブーなき」報道姿勢は他誌の及ぶところではない。それゆえ、半世紀以上にわたって読者に共感、指示をえているのだ。
目次
第1章 週刊誌を読み解くことについて
第2章 週刊誌とは、何か
第3章 週刊誌の棲み分け
第4章 週刊新潮と各週刊誌の誌面スタイル
第5章 週刊新潮の存在意義を考える
第6章 週刊新潮における写真報道について
第7章 無慈悲な週刊新潮はなぜ買われるのか
終章 週刊新潮とは
著者等紹介
平林雄一[ヒラバヤシユウイチ]
出版社入社後、週刊誌の編集者を経て、月刊誌の編集長となる。その後フリーに転身。週刊誌を中心に執筆、コメンテーターとして活動。またマスコミ専門学校の講師、日本語学校の教師として留学生に日本語も教える。東北大学大学院で学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
24
加害少年も顔写真、名前を出す新潮(3頁)。'56年創刊。現在50万部前後部数維持(15頁)。買いたい、読みたいという理由があるから50万部につながる(26頁)。問題は加害者の人権は守られるが、被害者のは無視される点(34頁)。意図的に間違った情報を伝えてもマスコミの仕事(56頁)というのは問題がある。古き良きものを守る慎重(34頁)。意図的に間違った情報を伝えてもマスコミの仕事(56頁)というのは問題がある。古き良きものを守る新潮(117頁)。2人の記者が1頁を投入する。 2015/03/14
kenitirokikuti
5
小見出し「ヌードがないから新聞系週刊誌は売れない」、ゆらぎ荘のセミヌードに対するケチつけの由来が分かった気がした(2017.7の出来事)。男性週刊誌(現代ポスト大衆実話アサ芸)は巻頭グラビアのヌードや性風俗記事がある。エロ脱却に失敗したのがアサ芸▲コンビニでの雑誌販売が伸び、エロ記事で釣るのがむつかしくなった2017/07/13
ぱぴんちゅ
4
表題に対しての解はイマイチわかりませんでしたが、週刊誌というものの位置づけ、役割を整理している点は参考になりました。2014/09/03
as
3
読む順番としては巻末の西原恵理子氏の漫画から読むのが週間新潮のスタイルを理解するのには一番手っ取り早いですが文字量の多さで他誌を圧倒していたのは気が付きませんでしたので攻撃力NO1誌を今後も愛読したいと思いますと言う感想を1文で書いて見ました。2014/10/31
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1
『週刊新潮』の提灯本。読了感はさほど良くない。「新潮は古からの伝統を大事にしており文章が硬派」ということはよく分かったが。。2020/12/23
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