内容説明
和太は小学校4年生。2つ年下の5人組より背が低い。お父とお母とおばあと妹と弟の6人家族。好きな女の子は、おかっぱ頭がとても可愛いみほちゃん。和太の一番の楽しみは、自分の『らいらん(黄金蜘蛛)』をもっともっと大きくして、どの『らいらん』よりも強くすること。近所の永山商店は、やさしいおばさんと、あごの張った恐いおじさんがいるお菓子屋さん。お金がないから、めったにお菓子は買いにいけないけど、お母とおばあが作ってくれる団子は最高にうまい!泣いて、笑って、喧嘩して、また仲良くなって、いつまでも色褪せることのない少年時代を思う時、心は青空のように澄み切っていた。本年度最高のノスタルジー作品。
著者等紹介
久保田嘉博[クボタヨシヒロ]
昭和14年1月26日大分県佐伯市直川村大字仁田原二九九に生まれる。平成14年両網膜色素変性症により失明。平成16年句歌集『光るグラス』出版(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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