内容説明
小さな町工場から、世界的な大企業ホンダとソニーを育て上げ、ともに戦後日本を代表する「天才技術者」と並び賞される両氏。40年にも及ぶ親交を結んだ著者だからこそ理解できた「人間・本田宗一郎」の本質とは。
目次
本田さんと私
技術者としての使命感
ものをつくることへのこだわり
見たり、聞いたり、試したり
ふたりが、共に目指したもの―対談・一九六六年
「日に新た」
論理より直観
本田さんの遊び・私の遊び
好奇心に限度なし
ソニーもホンダも、たたかれて強くなった―対談・一九七二年
競争のないところに発展はない
本田さんがだいじにした“商売の心”
さようなら本田さん
著者等紹介
井深大[イブカマサル]
1908年生‐1997年没。栃木県日光市に生まれる。学生時代に発明した「走るネオン」という製品がパリ万国博覧会で金賞を受賞。1946年、盛田昭夫と東京通信工業(現在のソニー)を設立。独自の技術開発にチャレンジし、数多くの日本初・世界初という革新的な商品(テープレコーダー、トランジスタラジオ、ビデオテープレコーダー、カセットウォークマンなど)を開発。同時に、海外市場の開拓にも力を注ぎ、戦後日本経済の奇跡的な復興、急成長を象徴する世界的な大企業に成長させた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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C-biscuit
10
なぜかこの本の存在を最近まで知らなかった。自分はホンダ党で、ソニー派である。同じ匂いがするというか、裏に流れているものが同じ気がする。所有したい気になる。そんな、本田宗一郎さんを思い井深大さんが書いた本は、必読である。内容は英雄が英雄を讃えるようで、気持ちのいい内容である。若干、過ぎた時代の回顧のようであるように感じるが、本田宗一郎の魅力は変わらない。以前はS2000他を所有していた。今は、S660が欲しい。パソコンはバイオを使っていたが、今はMACである。ソニーの活躍を期待している。いい時期に読んだ。2015/04/21
くすりん
6
ソニー創業者である井深氏が書いた本田宗一郎の本。二人共技術者なので、性格は真逆らしいが、付き合いがあったようだ。内容はどうと言うことは無かったが、巻頭のカラーの挿絵が本田宗一郎が描いたもので、結構上手で器用なんだなーと思った。本の中で響いたのは、「見たり、聞いたり、試したり」と言う言葉。とくに、失敗を恐れずに試す事が最重要。確かに。2018/03/11
Shinji Nakatamari
6
ソニーとホンダ、ふたりの経営哲学はすばらしい2015/09/25
鈴木 栄一
4
本田宗一郎を外堀から攻める読書週間を作っている。藤沢武夫の本を読んで、井深大の本を再読した。この時代には、創業者がたくさんいたので経営もいろいろなスタイルがあった。みんな直感でやっているが、その直感が現在ビジネススクールで真面目に教えられていることの本質を的確についている。彼らは天才だったのだろうが、それ以上に経営に真剣だったのだと思う。2016/03/13
さくら
3
ホンダの本田宗一郎氏とソニーの井深大氏、両創業者は技術者として顧客が喜ぶ姿を想像するという同じ想いがあったからこそ両者は世界に名を知らしめる事ができたのでしょう。「こわいのは失敗をする事ではなく失敗を恐れて何もしないことだ」どんな人にも当てはまるけど、やはり実行するかしないかの違い^^;そして宗一郎氏の父は「世の中で一番大事な物はお金でも地位でもなく他人に迷惑をかけない事」が遺産だったと言う。ごもっとも!!でも悲しいかな、何が迷惑なのかをわかってない方々が多いわ(;ω;)2014/03/08
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