内容説明
人間は文化を持ち生命の危険をさける様々な知恵を蓄積して寿命を延ばしてきた。本書では長寿を生きる中で遭遇する問題の所在を明らかにするとともに、高難度でさしせまった課題にどう対処していくか、超高齢社会を生きる知恵を示す。
目次
なぜ老いが問題なのか―人間は長寿だけでは満たされない
生物個体の寿命―長すぎても短すぎても種の存続には不利になる
細胞の老化と個体の老化―プログラムされているのか、エラーの蓄積か
文化の継承―文化の継承に高齢者が貢献した
高齢社会―長寿を支える社会より長寿に支えられる社会
老年病との闘い―持久戦からなにを学ぶか
生活環境の変化―加速する社会の変化に追従する適応力を持てるか
自己実現の夢と現実―可能性は無限にあるが想像できることは限られている
自立と支援―支援する側にもされる側にも知恵が必要
高齢者の心の世界―たとえ認知症でも、広大な心の世界がある
死の受容―よい死をもたらす文化が望まれる
よい生き方の追求―現実の課題は結局は「よい生き方の追求」に帰着する
著者等紹介
戸川達男[トガワタツオ]
1960年早稲田大学理工学部応用物理学科卒業。1965年東京大学大学院数物系研究科博士課程修了(応用物理学専攻)、工学博士(東京大学)、東京大学助手。1968年東京医科歯科大学助教授。1972年東京医科歯科大学教授。2003年早稲田大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。