内容説明
地球における物質の循環について調べる地球システム科学・地球化学という学問を専門にし、研究をしてきた著者が、廃棄物というミラーによって地球と人間について知り、二十一世紀の人間社会のあり方について考える。
目次
1 廃棄物とは(人間社会からみた廃棄物;自然システムからみた廃棄物 ほか)
2 廃棄物の処理と処分の問題(人間社会の出口での問題;産業・一般廃棄処分場の問題)
3 廃棄物の地球システム内での動き(廃棄物と地球システム(土壌・水・生物・大気)の相互作用
大気へ放出される廃棄物の行方―海・生物・土壌・岩石による除去 ほか)
4 二十一世紀の人間社会システムを考える(人間社会システムのあり方の考え;環境倫理との関連性 ほか)
著者等紹介
鹿園直建[シカゾノナオタツ]
1946年、東京都生まれ。東京大学理学系大学院修了。理学博士。現在、慶応義塾大学理工学部応用化学科教授。地球システム内のグローバル物質循環、有用金属の濃集メカニズム、廃棄物地層処分などの研究に従事。また、ハーバード大学の研究員として渡米、水―岩石相互作用の研究に従事
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