目次
1 温度の単位
2 温度定点
3 温度の定義
4 温度の測定
5 温度計
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ともぞぉ
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「温度目盛」から「単位」への変遷に沿って、まえがきに述べた温度に関する疑問に答えて行く形で進む。測定の精度や、単位の定義の決定の流れがまとめられているが、話が二転三転するので一気に読むのが良いような気が。長さなどが早い段階から「基準となる単位の何倍」と表されてきたのに対して、温度が長らく氷点と水の沸点の100等分の値というように「目盛」として表されてきたという話に、当然のようだが改めて感心したので、それだけで読んだ価値があった。本書は92年初版で最近のSIの議論等が反映されていないので注意が必要である。2015/07/21