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内容説明
バイオマテリアルは新しい学問である。医学が進み社会も変化してくると、自己治癒を期待できない疾患が存在することが明らかになり、これらの障害をもつ患者を外科的に手術したり工学技術や材料を使って障害を補助、克服させる動きが強くなってきた。特に歯の組織は再生を期待できないところから歯科医療では薬に頼らず、欠損部を材料で修復、補綴(ほてつ)して形態と機能を回復させてきた。そのためにバイオマテリアル(生体材料)学という学問は歯科材料の研究者が初期の頃はリードしていた。レントゲンに始まる診断用の機器も医療では大切であり、電気・電子工学と医療の境界領域に、医用生体工学(医用電子工学、ME)として発達してきた。MEを発展させるには、今後バイオマテリアルの進歩を取り入れていく必要がある。バイオマテリアル学は、起源と歴史は違うがMEの一つの柱であるという考え方もある。
目次
バイオマテリアルの種類と現状
生体の構成成分とバイオマテリアル
バイオメディカルポリマーの構造と合成
バイオマテリアルの性質
メタルとセラミックスの性質と機能
バイオマテリアルへのタンパク質の吸着
ポリマーの生体内における劣化
血液適合性ポリマーマテリアル
医用膜マテリアル
医用ポリマーゲル〔ほか〕