内容説明
確率論と統計学とは、本当に面白い学問体系の一つであって、自然・人間・社会など、この世に存在するあらゆるものと直接の関係を持つ一方で、代数学・幾何学・解析学など現代数学のすべてと、やはり直接の関係を持っている。コンピュータの発達が「直接の関係」を「直結の関係」に変えようとしている。その基礎となる考え方について、本書で楽しみながら学んでいただければ幸いである。
目次
第1部 確率(確率空間;確率変数;平均と分散;特性関数;条件つき確率とベイズの定理;中心極限定理;カルバック情報量)
第2部 統計(統計的推測の考え方;平均値の不偏推定;最尤推定量;仮説検定;補遺)
著者等紹介
渡辺澄夫[ワタナベスミオ]
1982年東京大学理学部物理学科卒業。1987年京都大学大学院理学系研究科博士課程単位取得退学(数理解析専攻)。1993年博士(工学)。2001年東京工業大学教授
村田昇[ムラタノボル]
1987年東京大学工学部計数工学科卒業。1992年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(計数工学専攻)。博士(工学)。1992年東京大学助手。1997年理化学研究所研究員。2000年早稲田大学助教授
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