内容説明
本書は、土木技術者として最低でも身につけてほしい地質に関する基礎知識を基に地盤・大地の特性を見極める力を獲得し、周辺地盤の個性に馴染む構造物づくりが肝要であることを理解できるようにした。そのため、地層・地質の形成・特性に関する内容は、平野部と丘陵・山岳部に大きく2分して記述した。地層の形成(生まれ)と特性(個性)、および地質構造などについては、土木構造物の存在と関連させながら記述し、それら知識の重要性が自然と納得できるように配慮した。わが国で避けて通ることのできない地震に対する認識を与えるために、プレートテクトニクスを中心とした章を設けた。今後ますます重視される地盤環境汚染を記述した章を設けた。
目次
第1章 地盤地質学の位置づけ
第2章 地球の歴史と地質
第3章 平野と地質
第4章 低地の地盤地質
第5章 台地・丘陵地の地盤地質
第6章 山地の地盤地質
第7章 火山地帯の地盤地質
第8章 プレートテクトニクス
第9章 環境地質
著者等紹介
今井五郎[イマイゴロウ]
1967年東京大学工学部土木工学科卒業。1972年五洋建設株式会社勤務。1978年工学博士。1979年横浜国立大学助教授。1986年横浜国立大学教授、現在に至る
福江正治[フクエマサハル]
1971年東海大学海洋学部海洋工学科卒業。1973年東海大学大学院修士課程修了(海洋工学専攻)。1977年McGill大学大学院博士課程修了(Civil Engineering and Applied Mechanics専攻)。Ph.D.(McGill大学)。1977年株式会社建設基礎調査設計事務所勤務。1983年東海大学助教授。1986年McGill大学客員研究員。1992年東海大学教授、現在に至る
足立勝治[アダチカツジ]
1973年東海大学海洋学部海洋資源学科卒業。1973年国際航業株式会社勤務。1989年アジア航測株式会社勤務。1998年横浜国立大学非常勤講師、現在に至る
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