内容説明
本書は「精密なものを作る」ということをテーマに、「精密測定」、「精密工作法」、「工作機械」の3分野にまたがって、過去、多くの研究者が解明してきた種々の分野の理論の基本的で実用的な部分を抜きとって、まとめたものである。すなわち、精密加工学であるので、素材を変形・変質させない除去加工を中心とした。誤差を少なくするには、工具の在り方、工作機械の在り方をどのように考えればよいのか、あるいは加工にあたってどのようなことを試みればよいのかを考えることができるような記述を試みた。
目次
1 序論(精密加工の必要性;加工精度向上の歴史)
2 精密に加工するには(精密にならない原因;工具の持つべき性質 ほか)
3 精密加工工具と保持具(切削工具;と粒加工工具 ほか)
4 精密加工工作機械(高精度運動を得るための基本原理;直線運動機構と構造 ほか)
5 機械加工における計測(計測と精度・誤差;寸法・形状および表面粗さの精度表示と計測 ほか)
著者等紹介
田口紘一[タグチコウイチ]
1964年熊本大学工学部機械工学科卒業。1976年有明工業高等専門学校助教授。1981年工学博士。1986年有明工業高等専門学校教授現在に至る
明石剛二[アカシコウジ]
1986年佐賀大学理工学部機械工学科卒業。1988年九州大学大学院工学研究科修士課程修了(機械工学専攻)。2000年博士(工学)。2000年有明工業高等専門学校助教授現在に至る
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