出版社内容情報
本書はサイバネティクスと呼ばれるシステム論とそれにまつわる思想を扱う。理工系分野では最新の知見が重視されることが多いが,その背景にある思想や歴史からそれらを捉え返すことで読者の視界を広げ,思考を深めることを企図した。
【目次】
☆発行前情報のため,一部変更となる場合がございます
1.システムとサイバネティクスの思想
1.1 原点としてのサイバネティクス
1.2 サイバネティクスの二つのパラダイム
1.2.1 コンピューティング・パラダイム
1.2.2 サイバネティック・パラダイム
1.3 ネオ・サイバネティクス:自律システムの諸理論
1.3.1 セカンド・オーダー・サイバネティクス
1.3.2 オートポイエーシス論
1.3.3 ラディカル構成主義
引用・参考文献
コラム1 マカロックの両義性
2.制御の思想とその「転回」:サイバネティクスからセカンド・オーダー・サイバネティクスへ
2.1 サイバネティクスの起源
2.1.1 フィードバック制御モデル
2.1.2 マカロック?ピッツモデル
2.1.3 制御の思想
2.2 フォン・フェルスターの記憶研究
2.2.1 忘却の理論
2.2.2 記憶研究における意味論的問題
2.2.3 有限状態機械,あるいはノントリビアル・マシン
2.2.4 有限状態機械から有限関数機械へ
2.3 サイバネティクスのコペルニクス的転回
2.3.1 再帰汎関数論
2.3.2 セカンド・オーダーへの移行
2.3.3 認識論的転回
引用・参考文献
コラム2 機械論と目的論の融合
3.生命が呼ぶ意識,意識が還る生命:フランシスコ・ヴァレラの自己生成論
3.1 生命と自己
3.1.1 時間の向き
3.1.2 構造の発生
3.1.3 自己生成
3.2 生命的自己に伴う認知
3.2.1 原初的な認知
3.2.2 生命の認知と志向性
3.3 意識とは何か:志向性・感覚運動・生命
3.3.1 志向性
3.3.2 感覚運動志向性
3.3.3 生命,ふたたび
3.4 人生と科学:フランシスコ・ヴァレラの身体と意識
引用・参考文献
コラム3 ネオ・サイバネティクスは構成主義なのか?
4.エナクティヴ・アプローチの現在:その原理と展開
4.1 オートポイエーシスから「意味生成」へ
4.1.1 オートポイエーシスと自律性
4.1.2 オートポイエーシスを超えて
4.1.3 生命の不安定性と「意味生成」
4.1.4 オートポイエーシス+適応性
4.2 主体性を定義する
4.2.1 個体性
4.2.2 相互作用の非対称性
4.2.3 規範性
4.2.4 自律性と主体性
4.2.5 一でもなく二でもない:媒介論的思考へ
4.3 感覚運動系の自律性と社会的相互作用の自律性



