内容説明
本書は、現代制御に関する理論を中心に、すでに古典制御によってある程度制御工学を学習した方々を対象として、現代制御理論をやさしく解説したものである。
目次
1 制御工学―古典から現代へ
2 数学的基礎
3 動的システムのモデル
4 連続時間システムの解析
5 離散時間システムの解析
6 可制御性と可観測性
7 システムの安定性
8 状態フィードバックと極配置
9 オブザーバ
10 最適レギュレータ
11 サーボシステムの設計
12 制御理論の新たな展開
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オザマチ
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再読。学生時代の現代制御の教科書。 最初に動的システムを表現する数式の立て方を学び、連続系と離散系の違い、それらの解法、可制御性などの性質、状態フィードバックとそれを改良するための最適レギュレータやオブザーバー、サーボ制御の議論へ進む。 改めて読むと、古典制御との比較、近似における前提条件、まだ一般的には未解決な課題などが細かく書いてあり良い本だと感じた。ただ、少々古い本なので、この本で「研究中、未解決」となっていた事の何点かは、最新の教科書では普通に教えられているかもしれない。例えば折り返し法など。2023/02/18
オザマチ
0
現代制御理論の教科書。連続系の場合と離散系の場合が交互に解説される。演習問題あり。PID制御や非線形制御は参考程度に触れる。2012/01/22