目次
1 回路と力学系
2 位相空間における解の表現
3 連続力学系の離散力学系への変換:ポアンカレ写像法
4 カオス力学系
5 弱非線形系の近似解析法
6 相互結合された発振器の平均化法による解析
7 発振器の環状結合系の平均化法による解析
8 発振器の結合系における分岐現象―非線形性を強めた場合
9 発振器の結合系に見られる遷移ダイナミックスとカオス
10 位相同期回路の基礎
11 位相同期回路のカオス
著者等紹介
遠藤哲郎[エンドウテツロウ]
1972年慶應義塾大学工学部電気工学科卒業。1974年慶応義塾大学大学院工学研究科修士課程修了(電気工学専攻)。1977年慶應義塾大学大学院工学研究科博士課程修了(電気工学専攻)、工学博士。防衛大学校助手。1980年防衛大学校講師。1987年防衛大学校助教授。1992年明治大学教授、現在に至る
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感想・レビュー
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オザマチ
9
電気回路における非線形振動の解説書。回路の例、解析の方法、その結果と考察が順に述べられている。連立微分方程式の解き方を理解していれば、読み進められると思う。後半は著者の研究テーマである位相同期回路のカオスの解析に進むが、ここは前半と比べて難解な用語があり、解析の結果を示す図なども複雑で理解が難しい。それにしても、単純な非線形素子の組み合わせでここまで多様な現象が発生するなら、研究や開発の中で関わる可能性は大いにあるので、非線形振動のごく簡単な部分に関しては、専門外の学生でも知っておくべきではないだろうか?2017/02/26
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