内容説明
近年の新しいソフトウェア技術の中で、人工知能は人間の思考のモデル化を取り扱っているといえる。そこには、人間的ファクタが少なからず含まれる。人工現実感においては、コンピュータの内に人間のモデルをつくりあげるのではなく、より直接的に人間自体をシステムの中に取り込むこと、人間の主観や感性を対象とすることを大きな特徴としており、科学技術の新しい方向性を示しているといえる。その定義や全体像をより明らかにするために、人工現実感の各分野への応用の現状を解説することが本書の主目的の一つである。
目次
1 総論
2 こころと感性への展開
3 FA・ロボット技術への展開
4 産業応用への展開