目次
1 無線通信シミュレーションの概要と本書の構成
2 電波伝搬に関する基礎理論
3 移動通信環境における信号強度変動特性(フェージング特性1)
4 移動通信環境におけるマルチパス遅延の影響(フェージング特性2)
5 セルラー移動通信環境の信号強度変動に関する伝搬モデル
6 遅延プロファイルモデル
7 計算機シミュレーションにおける伝搬モデルの使用例
8 レイトレーシング
9 近年の標準化された伝搬モデルの例
著者等紹介
岩井誠人[イワイヒサト]
1987年京都大学工学部電気工学第二学科卒業。1989年京都大学大学院工学研究科修士課程修了(電気工学第二専攻)。国際電信電話株式会社(KDD)研究所。1996年米国カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)客員研究員。1997年株式会社KDD研究所主任研究員。1999年トヨタ自動車株式会社情報事業企画部、米国Telcordia Technologies社客員研究員。2001年博士(情報学)(京都大学)。株式会社トヨタIT開発センターシニアリサーチャ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hiroyuki
4
無線通信のリンクレベルシミュレーションにおける伝搬路の模擬方法を具体的に記述している。ここまで具体性を持って書いている本はなかなか貴重。また、長周期のパスロスモデル式が多数載っており、リンク設計の際の辞書代わりにも使える。電波伝搬ハンドブックがないときにしばしば利用する便利な一冊。2021/05/09
酒井 敦
0
2008年に行われた、電子情報通信学会アンテナ伝搬研究会主催のワークショップ向けのテキストを元に作成した本。このため、伝搬モデルも丁寧に説明している。MIMOの伝搬チャンネルのモデル迄記載されており、概要を理解するのに大変役に立った気がする。2021/10/03