内容説明
環境への対応から、鉛フリーはんだは日本を中心に実用化が進み、世界中で使用されるようになった。本書は、国際シンポジウム「鉛フリーはんだ京都サミット2008」で講演された、新たな材料・プロセス開発に汗を流した技術者・研究者の成果を、さらに継続するであろう研究開発・事業化への指針を加え、重点課題とその解決策をまとめたものであり、第一線で活躍した方々に執筆をお願いした。本書は、鉛フリーはんだ材料の動向と技術課題、材料開発と設計技術、低融点化技術および高温化技術、フローはんだ技術、環境への対応と品質・信頼性の問題、EUにおける環境法の推移と将来への展望について解説し、若手研究者や技術者の指針となる内容となっている。
目次
1 鉛フリーはんだ材料の動向と技術課題
2 鉛フリーはんだの材料開発と設計技術
3 鉛フリーはんだの低融点化技術
4 鉛フリーはんだの高温化技術
5 鉛フリーフローはんだ技術
6 鉛フリーはんだの環境への対応―VOCフリーソルダペースト
7 鉛フリーはんだの品質および信頼性
8 EUにおける環境法の推移と欧州から見たはんだ付け技術
付録
著者等紹介
松重和美[マツシゲカズミ]
1970年九州大学理学部物理学科卒業。1972年九州大学大学院工学研究科修士課程修了(応用物理学専攻)。1975年米国ケース・ウェスタン・リザーブ大学大学院工学研究科Ph.D.課程修了(高分子科学専攻)。Ph.D.1975年九州大学助手。1981年工学博士(九州大学)。1981年九州大学応用力学研究所助教授。1990年九州大学工学部教授。1993年京都大学大学院工学研究科教授。2001年京都大学国際融合創造センター長。2004年京都大学副学長(2008年9月まで)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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