出版社内容情報
やまゆりの芽生えと成長は美しく、老いや死までもが希望に満ちている。やまゆりは誰かの場となり糧となり、森の一部となり森そのものとなる。日本絵本賞を受賞した『どんぐり』に続く、舘野鴻が描く植物・第二弾。
【目次】
内容説明
森に風が吹く。森に音がする。森がうごめく。死んでいく。生きていく。舘野鴻の描く植物。
著者等紹介
たてのひろし[タテノヒロシ]
1968年、神奈川県生まれ。幼少時より熊田千佳慕氏に師事。中高生のときは生物部所属。札幌学院大学在学中に演劇、舞踏、音楽と出会う。土木作業員や生物調査のアルバイトの傍ら、現代美術の創作や音楽活動を行う。その後、図鑑の標本画や解剖図、景観図などのリアルイラストを描く仕事に従事し、2005年より絵本創作を始める。『つちはんみょう』(偕成社)で小学館児童出版文化賞、『ねことことり』(なかの真実・絵/世界文化社)、『どんぐり』(小峰書店)で日本絵本賞を受賞。博物学的な目線による徹底した観察をもとに描かれる繊細かつダイナミックな作品で知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
30
たてのさんの新刊はやまゆりの球根が送る一年を静かに(けれどもとてもにぎやかに)描いた一冊です。最初のページの青い花はホタルカズラと…なんだろう?葉っぱにくっついた卵塊?はなに?もっと学んでから眺めなおしたら、もっともっと楽しめるんだろうな。花粉にまみれたアゲハたちの、花たちの「今」だけの美しく儚いエネルギー。寂しいようで未来の可能性がいっぱい詰まった3つの塊…なんて美しいんだろう。たてのさんの絵と哲学が、大好きです。2026/08/28
たかはしあめ
11
舘野 鴻さんの絵をもとめて。タイムリーに家のゆりがそろそろ咲きそうで、嬉しくて図書館でかりました。まさに、この絵本のとおり。ユリは開花までに長い時間がかかる。その時間のドラマがしっかりと描画されていて見ごたえのある1さつでした。タッチの繊細さが、科学絵本の描画とアートの心地よいさじ加減。味わい深い1さつでした。2026/08/25
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
8
やまゆりの一生を描いている、字のない絵本。前作の『どんぐり』を読んでも思ったが、言葉はいらない。手元に置いておきたいシリーズ。2026/08/09
たくさん
6
やまゆりが生まれてから咲いて散るまで。そういう生命のサイクルをその周囲にいる虫たちとともに定点観測するような絵本。朝顔で観察を覚えてヤマユリまで広がる世界があればいいな。2026/07/23
遠い日
5
『どんぐり』に続く植物第2弾。字のない絵本でやまゆりの一生を描く。精緻な細密画でやまゆりにやってくる昆虫たちのビビッドな姿も印象的。芽が出て、茎が伸び始め、葉が広がり、蕾ができる。花開けば甘い匂いがまるで鼻先を掠めるように思われるほどにリアルなやまゆり。しぼみ、枯れていくようすもまた命の本当の姿。圧倒されました。2026/07/31




