出版社内容情報
冬の楽しみ、雪遊び。雪の遊びが好きなのは、人の子だけとは限らない……。知らずに鬼をよびよせてしまった子どもたちに訪れる「恐怖」を描く、連作短編集。不気味な子守唄があなたを鬼の遊びに誘います……。
・凧あげ ・かるた ・羽根つき ・かた雪わたり ・かまくら ・節分の6編を収録。「鬼よぶわらべ歌」「地獄のお囃子」「髑髏の手まり歌」に続くシリーズ第4弾、完結編。身も凍る恐怖の世界が体験できます。
内容説明
鬼のもてなし受けた子に春はもう来ぬ鬼遊び。廣嶋玲子、本格怪談シリーズ「鬼遊び」第4巻!
著者等紹介
廣嶋玲子[ヒロシマレイコ]
横浜生まれ。第四回ジュニア冒険小説大賞の『水妖の森』(岩崎書店)でデビュー。『狐霊の檻』(小峰書店)で「第34回うつのみやこども賞」受賞
おとないちあき[オトナイチアキ]
1988年生まれ。イラストレーター。書籍装画を中心に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ままこ
106
鬼遊びシリーズ冬。「かるた」と「羽根つき」は結末が対照的。良い言葉を使うようにしたい。「かた雪わたり」怖っ!悪夢のようなホラー。「節分」いたずらっ子達。どうなることかと思ったけどいたずらも時には役に立つものだ。ゾッとする話から救いのある話まで和のホラー楽しめた。2020/04/09
★Masako★
87
★★★✰︎ 鬼遊びシリーズ第4弾。季節は冬。冬の遊びと言えば、凧揚げ、かるた、羽根つきに雪遊び。鬼も一緒に遊びたい。遊んだ子供は離さない。さて、仲間にされるか逃げ切れるか…。結末は他3作同様、ゾクッとするものもあれば救いのある話まで色々だが、季節的にゾクゾクするものが多かったかな。シリーズの中では一番楽しめた。最後の「節分」は物語的に面白かった。豆は"魔滅”…なるほどね♪ これでシリーズコンプ。また鬼たちに会える日を楽しみにしています(笑)【図書館本】2021/02/28
がらくたどん
69
ご感想に誘われて。四季4巻の最終回。「鬼のねぐらも冷えて来た。さむさむ、これではねむれない。人の子さらって、あったまろ」で始まる正月遊びに雪遊び。誰の?里の子どもと、ふふふ、後ろで見ている「あの子」の。でも大丈夫。冬の最後は節分があるからね。鬼も節分過ぎたら一寝入り。良かった良かったの最終巻?ホントかな。だって春が来るんだよ。春の巻から読み始めてちゃんと冬の巻で「おしまい!」と読み終えた子はよしよしもう安心。だけどなんだかまた春の巻に手を延ばしたくなっているでしょ。ふふふ。春の鬼が目を醒ましそうだよ♪2023/01/14
おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…
66
85/100点 「鬼遊び」シリーズ第4弾。今回は「冬」の季節をテーマにした6話の連作短編集。安定の面白さでこれまでの3作と比較しても一番楽しめた。これで春夏秋冬出揃ったのでこのシリーズも終わりなのかな?ちょっと寂しいですね。2020/03/27
☆よいこ
64
鬼遊び【冬】正月の遊びは邪気払いの意味があると聞いたことがある[凧あげ]買ってもらった凧やもらった凧で勝負してはいけない[かるた]鬼カルタ、取る順番が大事[羽根つき]炭で書かれた文字が完成すると[かた雪わたり]新しい雪に跡をつける楽しみ[かまくら]神棚を忘れないで[節分]節分をまえに鬼たちの仕掛けた罠。▽寒くてひと肌寂しいのか、積極的にさらいに来る時期だろうか?油断禁物、守りが大事。2020/02/18