出版社内容情報
おねえちゃんが借りた本が気になってしょうがないまさのりは、みんなが寝静まったあとで、こっそり読みはじめます。本の名前は「星の王子さま」。お話に感動したまさのりは、作者にあてて手紙を書くことにしました。
内容説明
元気いっぱいで、きらきら明るい。まわりからそんなふうに思われているまさのりくん。でも本当はね…。おねえちゃんのまりあちゃんが、星空としょかんで借りてきた本が気になって仕方がないまさのりくんは、みんなが寝静まったあとで、こっそり本を読みはじめます。本の題名は『星の王子さま』。お話に感動したまさのりくんは、作者のサン=テグジュペリさんに手紙を書きますが…。「星空としょかん」シリーズ第3弾!
著者等紹介
小手鞠るい[コデマリルイ]
1956年生まれ。小説家。大人向け、児童向け、ともに著書多数。現在、ニューヨーク州の森のなかで暮らしている
近藤未奈[コンドウミナ]
多摩美術大学美術学部絵画学科卒業。2018年、第40回講談社絵本新人賞を受賞し、『まよなかのせおよぎ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
41
シリーズの3作目とは知らずに読みました。「少女時代は悲しい物語が大好きだったが、大人になってから、悲しい物語を幸せな物語に書き直してみたいと思うようになった」と書かれていて、益々ファンになりました。本には心をうつ言葉がたくさん。「本の中には、読んだ人の数だけ、物語が輝いている」「輝いている」が素敵。お姉ちゃんが借りた「星の王子様」が気になって、真夜中にリビングで読んでいると、犬のマルコが来て、まさのり君の足を枕にして寝ている絵がほのぼの。家族をなくした子どもたちが暮らすルナママの家。この後も楽しみです。2024/11/06
ゆっき
28
「星空としょかん」シリーズ第3弾。元気いっぱいで明るいまさのりくん。でも本当は寂しがり屋で孤独で泣き虫。本占いでまりあちゃんが借りてきた『星の王子さま』に夢中。何度でも読みたくなる本に出会えるのは幸せなこと。まさのりくんの悲しみはまさのりくんの友だち。きっと優しくて強い男の子になることでしょう。2023/11/14
Mer
14
星空としょかんシリーズ3作目。今回は末っ子のまさのりくんと「星の王子さま」が主人公だ。初めてイラつかずに最後まで読めた笑。たぶん、まさのりくんが姉たちに比べて大人だからかなー。一冊の本との出会いが彼を成長させた。でもね…星の王子さまって結構長いし、ムズいよ。いくら本好きとはいえ小学3年生が読むには苦しい気がするんだよ〜💧やっぱり設定に無理があると感じる。次に行くぜ(;˘-ω-)フーン…2025/02/08
遠い日
9
「星空としょかん」シリーズ3。今回は三きょうだいのいちばん下のまさのりくんのお話。外側から見える自分と自分の内面のギャップを知っているまさのりくん。寂しがり屋、孤独、泣き虫と自分を分析する彼は、本占いで飛行機の画集を貸してもらうことになる。夢中で読むまさのりくんだが、お姉ちゃんが貸してもらった『星の王子さま』に惹かれてしまう。本との出会いはどこでどうなるか、こういうところがおもしろい。孤独を知っている子は強くてやさしい。それは痛みを知っているから。まさのりくんが一歩出したアクション、すてきだったよ。2023/11/09
izw
6
「星空としょかん」のシリーズがあって、本書は第3弾なんだ。登場人物の人間関係が最初わからないままに、読み始めたが、悲惨な環境なはずなのに、明るく生きる姉弟たちだ。「青空としょかん」司書のおにいさんは、子どもたちに夢を与え、好かれるだろうなと思える、なかなかの人。誰もが知っている「星の王子さま」をもとに、それぞれの王子さまの物語が生まれてくる。なんか、ほんのりとあたたかないい気分に誘われる物語だった。2024/09/22