出版社内容情報
春きたよ、春きたよ。川面に浮かぶ桜の花びらに嬉しくなったテントウムシは「さくらのふね」に乗って、山の生き物たちに春を知らせに出かけます。友達のハチやチョウ、カタクリやニリンソウの花たち、シカやカモなど、みんなで春を喜び合います。
著者等紹介
きくちちき[キクチチキ]
菊地知己。1975年北海道生まれ。絵本作家。2013年にデビュー作『しろねこくろねこ』(学研プラス)がブラチスラバ世界絵本画原展(BIB)で金のりんご賞を受賞。2019年には『もみじのてがみ』(小峰書店)により同展の金牌を受賞。2020年には『しろとくろ』(講談社)が産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
196
もうすぐ春、桜の季節と言うことで、桜の新作絵本を読みました。きくちちき、初読です。桜の儚さを淡く美しい絵で表現しています🌸🌸🌸 https://www.komineshoten.co.jp/search/info.php?isbn=97843382614322023/02/25
ぶち
102
「はるきたよ はるきたよ」春の生命力と躍動感にあふれていながらもやわらかな風、暖かく優しい日差しが感じられる絵本です。 川面に浮かぶ桜の花びらの船に乗って、テントウムシが山の仲間に春を知らせに行きます。虫も鳥も動物も草花もみんな、首を長くして春を待っていたのでしょうね。みんなで喜び合います。「よりみつ」や「しょげしょげ」という言葉もかわいいです。ページいっぱいの桜はまさに絶景。うっとりするほど素敵です。春の川旅の喜びや楽しさを、みんなと一緒に味わえました。2023/04/25
ヒラP@ehon.gohon
41
桜は春の訪れを象徴する樹だと思います。 満開の桜には感動します。 でも、すぐに散ってしまう桜は、花びらに春の訪れをしたためているような気がしました。 川辺に咲く桜は、川面に花びらを散らします。 花筏が流れにのって春の訪れを伝えます。 それがこの絵本でしょう。 春爛漫を楽しむこの絵本、やっぱり桜が咲いてから読み聞かせしましょう。2024/03/20
chiaki
41
以前読んだ『もみじのてがみ』のような手ざわりのさくら色の表紙にまずうっとり♡ひらひらと舞うさくらの花びらのふねに乗り、てんとうむしやはち、チョウが春の訪れを知らせに森の中を旅をします。鳥のさえずり、土筆にぜんまい、ニリンソウ、鴨の親子…みんな待ちわびていた春の訪れに喜びがあふれ生き生きとしている様子に、こちらも胸が踊ります!春の生命力を感じさせるようなダイナミックさと、花びらの軽やかさ、ふうわりと匂いたつ柔らかな桜の香りが、きくちさんの筆使いによって見事に表現されています!!2023/02/27
ちえ
37
(リクエストしたのに、連絡来ない。桜が終わっちゃう)と気にしていたら図書館で購入いただきました。嬉しい。ありがとうございます(*´▽`*)🌸当地では木によっては葉が出てもまだ花も残っています。「はるきたよ」「はるきたよ」春が来て、小さな生き物たちがワクワクする気持ちが絵本全体から伝わってくる。菊地チキさんが北海道生まれだからかな、花も、木も、動物も、鳥も、虫も絵本の中で踊りながら全身で(まってた、まってた)って喜んでいる。川、果然、全部春。春の山、春の光。「はるきたね」「はるきたね」ずっと見てたい。2023/05/28