出版社内容情報
いつもいっしょにちびちゃんの手を温めていた一組の赤い手袋。ある日、ちびちゃんは森で右手袋を落としてしまいます。通りかかったキツネが手袋を見つけて枝にかけておきますが、風で飛ばされてしまって…。
著者等紹介
林木林[ハヤシキリン]
山口県に生まれる。詩人、絵本作家、作詞家。第4回詩のボクシング全国大会で優勝。詩情あふれる独自の視点で多彩な作品を手がける。『ひだまり』(岡田千晶絵、光村教育図書)で第66回産経児童出版文化賞産経新聞社賞、『みどりのほし』(長谷川義史絵、童心社)で第6回児童ペン賞絵本賞を受賞
岡田千晶[オカダチアキ]
大阪府に生まれる。ボローニャ国際絵本原画展2010入選。子どもの世界の繊細な表情をていねいに描く。『ひだまり』(林木林文、光村教育図書)で第66回産経児童出版文化賞産経新聞社賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
276
林木林・文、岡田千晶・絵。赤い手袋の遍歴旅を描く。詩人らしい繊細な文章。手袋が次から次へと様々な動物たちに渡っていきながら姿を変えていくところも秀逸。しかも、何処の場所でも手袋は有用な働きをしているし、作家の想像力は、そこに人間的な善悪の裁量を持ち込んでいない。絵は色鉛筆画だろうか。これまた繊細の極み。動物たちの感じることを巧みに表現した言葉の弾みを、見事に受け止めた絵である。絵本ならではの表現世界がここに現出している。2026/05/31
よこたん
63
“まっしろな ゆきに ふれるたび、ひだりのてぶくろは おもいだします。あのときの みぎのてぶくろは どうしているだろう。いっしょに ちいさな ゆきのたまを つくった てぶくろ。そりを ひっぱったり、ゆきに こぼれた あかい みを ひろった てぶくろ。” 雪景色の中に映える赤いぬくもり。ひとりぼっちになった右の手袋は、森の動物たちをそれぞれにあった形で、次々に温めていく。左の手袋には、新しいパートナーができたけれど、思い出は消えずにずっと心のなかに生き続ける。ふんわりとした絵がとても素敵だった。2022/01/14
はる
60
温かな物語。岡田千晶さんの絵が、ため息が出るほど素敵です。どの場面でも手袋の赤が際立ってますね。ふっくらとした毛糸が本当に暖かそう。ラストはちょっと予想と違って「えっ」て思ったけれど、これで良かったのかも。2021/12/02
ぶんこ
58
表紙の赤い手袋、写真のようで、ふっくらとした暖かさが伝わってきます。岡田さんの絵が素敵で、林さんの物語にとても調和してました。いつも一緒の赤い手袋。ある日ちびちゃんは右の手袋をなくしてしまいます。この片方の手袋が、森の動物たちに次々とわたっていく様子が可愛いうあら切ないやらで楽しませてくれました。2022/02/02
れっつ
43
見るからに暖かそうな表紙!赤い毛糸のミトンの手袋。それだけでもう柔らかな気持ちになるが、遠目では赤いハートにも見えて更にほっこり。森で片方はぐれた右の手袋は、いろんな動物たちに拾われ気に入られ重宝される。一方、持ち主のちびちゃんの元にいる左の手袋は…。岡田千晶さんのふんわり優しいタッチの絵が愛らしく微笑ましい。ちょっと切なくて意外な結末も、その先に希望が感じられ、清々しい気持ちになる。寒さ増すこれからの季節に、ぜひ親子で読みたい1冊だ。2021/10/25




