内容説明
魔法の運動ぐつさえあれば、パーシーみたいになれる!ウルフ少年のちょっとエッチでなんだか泣けるスウェーデンの物語。
著者等紹介
スタルク,ウルフ[スタルク,ウルフ][Stark,Ulf]
1944年ストックホルム生まれ。スウェーデンを代表する児童文学作家。1988年に絵本『ぼくはジャガーだ』(ブッキング)の文章でニルス・ホルゲション賞、1993年に意欲的な作家活動に対して贈られるアストリッド・リンドグレーン賞、1994年『おじいちゃんの口笛』(ほるぷ出版)でドイツ児童図書賞等、数々の賞を受賞
菱木晃子[ヒシキアキラコ]
1960年東京生まれ。慶應義塾大学卒業。現在、スウェーデン児童文学の翻訳で活躍
はたこうしろう[ハタコウシロウ]
秦好史郎。1963年兵庫県西宮生まれ。広告、本の装幀、さし絵などの分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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joyjoy
4
著者が自分の子ども時代をもとに書いた物語。転校生パーシーに憧れるウルフ少年。大人から見ると?ひどいいたずらがどんどんエスカレートしていき、ハラハラするのだが、ウルフにとってはどれも本気の遊び、挑戦、冒険、取引なんだよね。自分の子ども時代にしたおバカなことをいろいろ思い出し、ちょっと胸が痛んだ。苦情の電話がかかってきても、「ウルフはいい子です!」と言い切るママ、親バカすぎるけど、でも憧れる。自分も息子の頭をくしゃくしゃっとするのが好きだったな。今はもうさせてくれないけれど。。。 笑えて切ないスタルクの世界。2022/07/25
lovemys
3
まず、はたこうしろうさんの挿絵が素敵です(笑)そして、素敵な挿絵とともに展開されるスタルクのストーリー。これは、現在の子どもよりも、親の方が夢中になるのでは?今となっては、犯罪ギリギリのイタズラも、昔はやってましたよね(笑)スタルクの時代は、私よりも更に昔なので、イヤイヤ、そりゃないでしょ(汗)と思うことも、実際あったんだろうな…、と思えるが、今の子供たちが読んだら、やっぱり物語の中のお話しになってしまうのかも。こんなに走ったり、登ったり、とったり、壊したりした時代があったのだと、何となく懐かしく感じる。2015/05/01
ヒラP@ehon.gohon
3
ウルフが転校生のパーシーの破天荒ぶりのトリコになってしまいました。 冒険、初恋、異性への興味、思春期を迎える年頃の子には通り道だと思うけれど、この物語はかなり過激で刺激的。 眉をひそめる母親もいるかと思いつつ、やっぱり少年よ頑張れと思ってしまう物語です。 破天荒で、思い切りやんちゃで刺激的で、飛びぬけて笑えるのですが、ペーソスはたっぷり。 喜劇を見ながら映画を見るでもなく、涙を流しているシーンは、子どもを信じる母親の表現として秀逸。2011/10/24
ねええちゃんvol.2
1
★★★★★ ウルフがパーシーにだまされたんだと思ってたけど、実は、ある意味魔法のくつだったということがわかった。(byムスコ)2013/03/09
森恭次郎@お日さま役者
0
芝居の資料として。子ども等身大のリアルを物語にしたような印象。てっきりパーシーが主人公かと思ったらぼく(=ウルフ)がいた。悪い子に憧れたり、でも親にはいい子であろうとする辺りはいつの時代も変わらないんだなあ。パーシーとウルフのどんくさい交流に、胸が熱くなりました。2012/01/07