内容説明
人間を見つめ、社会を見すえた文学世界。あふれるユーモアとウイットに富んだ物語は、笑いとばしながら読み、ずんと心に響きます。朝読に最適な短編がどっさり。
著者等紹介
筒井敬介[ツツイケイスケ]
東京に生れる。本名、小西理夫。慶應義塾大学在学中から劇団活動。第二次大戦後にNHK契約作家。芸術祭文部大臣奨励賞、国際アンデルセン賞優良賞、産経児童出版文化賞大賞、巌谷小波文芸賞、紫綬褒章など受く。2005年、永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヨシ
14
ネコだまとは、ネコの魂のこと。そのネコだまのミイちゃんを驚かしたのは、八百屋のぶたねこ。許さないわよ〜。ミイちゃんの反撃のすごいこと、すごいこと。読んでいて楽しくて、スッキリ!でも、図書室には置きたくないし、子どもたちに読ませたくない。だって、女性蔑視の表現のオンパレードだから。表現を変えてリメイク出版して欲しいなぁ。この伸びやかなお話が読まれないのは、ちょっと残念。2022/06/01
izw
8
筒井敬介おはなし本第2巻で、3冊目、最後に読んだ本。動物が主人公となっているお話が集められている。絵は長新太とささめやゆきの二人だが、「ネコだまミイちゃんはわたし」だけがささめやかな。しかし、2006年に発行された3巻が、今になって図書館で購入されて新着コーナーに並んでいたのはなぜだろう?2017/05/07
timeturner
3
楽しいことは確かに楽しいんだけど、しらっと出てくるジェンダー差別な物言いがねえ。大正生まれの作家だから仕方がないし、大人向けの本なら巻末の注意書きにある「作品のできた時代背景を考え」て納得できるけど、これを子供に読み聞かせたり、子供自身が読むことを考えるとどうなんだろう?「(男の子に対して)いやだな。女の子みたいだ」「これだよ、これだから女の子は」「女の子というものはゆだんをすると、すぐこんなこというもんだからね」「(おばさんねこに)いい年をして、『ばーい』もないもんだが」などなど。2017/10/14
necoko19
0
中購★★★2012/06/14
七緒
0
恐るべしネコだま。面白くて笑えます。2011/04/19