自然とともに
ブタとサツマイモ―自然のなかに生きるしくみ

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  • サイズ A5判/ページ数 119p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784338186100
  • NDC分類 K361
  • Cコード C8345

内容説明

南太平洋の国・パプアニューギニア。ほぼ自給自足の生活に飛び込んだ、ぼく。いまなお自然に生きる人びとが暮らす鍵は、ブタとサツマイモにあった―。私たちが忘れてしまった、人間が生きる根源のしくみを、やさしく、深く問いかける一冊。

目次

第1章 チェルプメル村の焼畑とブタ(役立たなかった自慢の体力;一日10回のごちそう;草ぼうぼうの畑;サゴヤシの幹からでんぷん採集;ブタの放し飼い;やり投げ試験に落ちる;イモとバナナとサゴ団子の毎日;「おいしい」とは何だろう;人間がふえすぎないようにするしくみ)
第2章 ウェナニ村のサツマイモ(ニューギニア高地社会;サツマイモだけを食べて暮らす人びと;右手に主食のサツマイモ、左手におかずのサツマイモ;サツマイモは畑の肉?)
第3章 ウェナニ村のブタ(戦いの仲直りと結婚の贈り物に必要なブタ;二通りのブタの飼い方;サツマイモで育てたブタ肉のおいしさ;ブタはペットか食料か)

著者等紹介

梅崎昌裕[ウメザキマサヒロ]
1968年長崎県生まれ。東京大学大学院医学系研究科・准教授。1997年、東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻修了。専門は人類生態学。パプアニューギニア、中国・海南島でのフィールドワークを通して、人間の生きるしくみを研究している。環境破壊、人口増加、食糧不足など、私たち人類が直面する問題を解決するための手がかりを見つけることが研究の目標(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

7
教育出版国語 5年生 【平成27年度教科書掲載本 令和2年度教科書掲載本】2015/06/19

まあやん

4
自分の知っている世の中の常識なんてほんとにせまいんだなって思った。「人間の生きるしくみ」を調べるためにパプアニューギニアの二つの村の日常生活の中に身を置いた著者(人類生態学者)の報告。サツマイモだけを食べて暮らしていたり、ブタの成長段階で名前が次々違ってくるのにはちゃんと理由があるとか…。子ども向きに書かれている本だが、驚きの連続だった。もう少し突っ込んだ内容で大人向きに書いてほしい。2015/06/30

mame

2
「相手の社会のさまざまなことが理解できないときには、それは自分に理解する感受性がないのかもしれないと考え、相手の社会のことがわかる感受性を育てる努力をしてほしい。それこそが国際的な人間になることだと、ぼくは思っている。」p114より。この本を読むと、とても納得できる。とても、良い言葉だ。2020/08/20

須磨子

2
「生きるしくみ」を学ぶためにパプアニューギニアに渡り,そこで学んだことが書かれています。環境破壊の本などを読んでいると,人間の個体数が多すぎるのが原因じゃないかと思えてきて,「なぜ私たちは生きているのだろう?」と考えることがあったけれど,この本にはその答えのヒントが隠されています。同じ国でも住む場所によって農業の仕方も違うし,物事の感じ方も違うことがわかります。ちなみに,生物が生きるしくみは,食べ物を手に入れる・食べる・子どもを産み育てるの3つ。人間は「賢さ」ゆえに,生きるしくみは簡単ではないのですね。2015/02/02

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