内容説明
山と海を結ぶひとすじの川の流れは少女と少年の心をつなぐ川でもあった。
著者等紹介
森山京[モリヤマミヤコ]
1929年、東京都に生まれる。『きいろいばけつ』『つりばしゆらゆら』などの「きつねのこシリーズ」(あかね書房)で路傍の石幼少年文学賞、『あしたもよかった』(小峰書店)で小学館文学賞、『まねやのオイラ旅ねこ道中』(講談社)で野間児童文芸賞、『パンやのくまちゃん』(あかね書房)でひろすけ童話賞を受賞
太田大八[オオタダイハチ]
1918年生まれ、長崎県出身。多摩美術学校卒業。『絵本 玉虫厨子の物語』(童心社)、『だいちゃんとうみ』(福音館書店)で絵本にっぽん賞、『見えない絵本』(理論社)で赤い鳥さし絵賞、『ながさきくんち』(童心社)で講談社出版文化賞、他にモービル児童文化賞等、多くの賞をうけている。こどもの本WAVEの会を提唱。日本児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
山の少女サチと、海の少年ユウタは年に1回交流する市で出会い、口にだしたことはなかったけれど、お互いを好ましく思う。しかし、海難でユウタの行方がわからなくなり、海を見ようとサチは禁断の山に登る。そこへユウタが現れ…。年に1度の再会、恋の成就が純愛ドラマのようです。山と海を結ぶ川の流れが、二人の心を繋いでいるようでした。2020/05/13
ヒラP@ehon.gohon
10
ユウタとサチの恋物語。年に一度の再会と、恋の成就に胸打たれます。2016/07/12
けいこん
2
昔話。とても素直なラブストーリー。大きな絵本なので、外観は子供向けに見えるが、文字はかなり多く、小学校中学年または高学年くらいから。2018/10/06
ヒラP@ehon.gohon
1
山の文化と海の文化の接点は、年に一度市が開かれる川のほとり。 その市で出会ったサチとユウタの成長と心の通いあいが、太田大八さんのしみじみとして情緒ある絵の中で展開されていきます。 年に一度しか会えない二人なのに心が通いあっているのは、絆でしょうか。 ドラマと大きな岐路があって二人は結ばれます。 森山京さんのとつとつとした物語に、新しさを感じました。2013/03/16
てぃうり
0
1年に1回しか会えない2人が育むラブストーリー。いい本読んだなー。2024/05/23