- ホーム
- > 和書
- > 児童
- > 読み物
- > 民話・神話・古典読み物
出版社内容情報
牛若丸とよばれた幼年時代から,衣川の館で自営するまでの源義経の悲劇の一生を描いた『義経記』と,仇討ちの話『曽我物語』。 小学校中学年~高学年
目次
義経と弁慶―義経記(牛若丸;てんぐの谷;金売り吉次 ほか)
曽我きょうだい―曽我物語(伊豆の武士たち;おさないきょうだい;かたきのまえで ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
純子
19
ティームティーチングで入っている中3国語は、松尾芭蕉『奥の細道』を学習中。西行も訪れたという平泉を芭蕉が我もと考えたのは、そこが義経が最期を迎えた場所だったからだろう。困ったことに歴史学習を避けて通ってきたため、なぜ誰も彼もが義経をそれこそ判官贔屓したくなるのかもうひとつわかっていない。義経記は平家物語などの軍記物語とは趣を異にする、義経の一代記だとのこと。兄頼朝に疎まれた背景には、後白河法皇が頼朝の力を牽制するために義経を利用したことがあるらしい。時代に翻弄された若武者だったということなのだろう。2020/12/11
acesmile@灯れ松明の火
7
長男(中三)が国語の授業で平家物語を習っていて今度京都奈良へ修学旅行に行くので本書を使って総合学習と思いメモリーツリーを書きながら一緒に読んだ。古典、歴史はもちろん地理、現代国語(判官贔屓-慣用句。弁慶の泣き所は本書には出てこなかったw)音楽(『牛若丸の歌』)の勉強になった(最後の音楽はコジツケだがw)。学校ではやらない勉強法だと自負する。本書は小学生にも興味を持てるように平易な言葉で書いてあるが大人が読んでも充分面白い。このように一つの事柄を掘り下げて学ぶことはそこからの派生・発展の基礎になると思う。2011/05/04
Ryuichi Tanno
3
『ぎけいき』仰々しいネーミングであるが、もっと、現代社会でも広まってほしい古典だ。 児童図書に分類される本だと思うが、物語のエッセンスは十分に理解できる。あやふやだった、義経の人物像がはっきりと浮かび上がってきた。悲劇のヒーローではあるが、日本人でないとわからない、深い情というものに訴えられてくる。 2016/07/18
よちちゃん
2
町田康「ギケイキ」を読んで、基になった物語のあらすじをつかんでおくために読んだ。子供向けだがポイントは外さず分かりやすく要約されている。義経、活躍の割には最後可哀想。2016/08/10