出版社内容情報
ぼくたちは双子だ。鳥手羽を食べていると、背中に羽がはえて、空を飛べるって父さんが教えてくれた。表題作ほか、4編を収録。 小学校高学年~一般
内容説明
国際アンデルセン賞作家が贈る早春のやわらかな陽ざしのような短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
9
ごく普通のありふれた日常が描かれている短編集です。 少し物足りなさを感じるところもあるのですが、ウーリー・オルレブが、ユダヤ人であり、第二次世界大戦で収容所経験者であることを知ると、ありふれた日常がいかに大きな意味を持つのか、創作の経緯について、考えてしまいました。 作者は戦争体験から重い物語も書いているので、不思議な感じがしました。2016/02/27
lovemys
6
ウーリー・オルレブの他の本を読んで、文章の優しさにとても感動してこの本を読んでみました。本当に何でもない物語。それでもキラキラとしている物語。最近、自分の人生に目的を持たなくては!なんて思いこむような事があり、ちょっと焦ったりしていたのだけど、こうやって優しく何でもない日常をキラキラと語ってくれると、自分の何でもない毎日がキラキラしたものに思えてくる。記憶に残らないような、ルーティンのような毎日だって、大変な世界に生きている人にはかけがえのないモノ。日々、こうやって記憶に残る普通を増やしていきたいと思った2017/02/08
belle
3
題名から想像したのは~天使の羽~。しかしはえて来たのはあの鳥の羽だった。その鳥とは…。表題作を併せて小さなお話が4つ。短いけれど、男の子のその日その時の気持ちがよく伝わってくる。2020/06/03
Olga
1
連作短篇集ではなく、それぞれが独立した短編。やまねこ翻訳クラブのメルマガ増刊号(オルレブ特集)を読み返してしまった。http://www.yamaneko.org/mgzn/plus/html/z07/index.htm 2019/03/31
さやか
0
あっさりとさわやかな「こども」物語。ホロコースト作品で知られる作家と知って逆にびっくり。「羽がはえる」って、なんか、いいよね。2012/05/16