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出版社内容情報
親友の突然の事故死。ゆれうごく少年たちの心模様を、ウェールズの町を舞台につづる、珠玉の2短編。生と死を静かに語る。 小学校高学年～一般
内容説明
親友の突然の死。ゆれうごく少年たちの心模様をウェールズの町を舞台に綴る珠玉の２短編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
77
『風、つめたい風』初めて向き合う〈死〉の悲しみと喪失感。併録『カワセミ』は14歳になった僕。父との関係が男同士の友情めいたものに変わっていく。どちらも男の子ならではの優しさとか繊細さ、プライドが感じられて愛おしい。訳・絵のきたむらさとしさんは英國で活躍する方とのことで、ウェールズの凍える風が感じられるような絵がとてもよかった。2019/07/18
ジュースの素
8
児童書。子供の暮らす狭い範囲での交友がまず描かれる。角を曲がると何の店があり、そこのおじさんは太っちょだとか、少し年上の誰々は巨体だとか。そんなけだるいような日常に突然、友の死が。信じられない事であり、何が何だか分からないうちにその子の葬儀が行われる。子供目線での風の冷たさ、戸惑い、非日常が語られる。2016/07/31
うりこ
6
私にとって、最良質の本！小峰書店さん、ありがとう‼️「ショートストーリーズ」全５冊のなかの一冊。ほかの４冊もずいぶん前に読んでいたけど、シリーズとは気づかなかった！すべていい！ほか４冊も再読したい。この本には二作収録。主人公は少年。「風、つめたい風」は13才ジンジャーの親友が亡くなった話。14才ジェイムズの父への温かい視線が印象的な「カワセミ」。体裁は薄くて、絵があって、読みやすいのに、死を扱っているからだろうか。読みごたえがあって、胸に残る。抜群の会話のセンス、さりげないユーモアと抑えがちな筆致がいい。2023/05/23
ばーばら
0
前半、友人の死に直面し、とまどう感情がつめたい風と共に終える。後半のカワセミの方が味わえた。父親がいい味。父と息子とのホームズ君ごっこ？ が、いかにもイギリスユーモア的で楽しい。なかの挿絵はとても良いのだけど、表紙の少年の顔つきというか、目つきが見るのに辛い･･･。2020/02/09
