出版社内容情報
静かに暮らすおじいちゃんのもとに、ある日、おきゃくさまがやってきました。おじいちゃんは大喜びで、旅に出る支度を始めます。誰にでも訪れる「旅立ち」を、あたたかくやさしいまなざしで描いた韓国の絵本。
内容説明
ある日しずかなおじいちゃんのうちに、おきゃくさまがやってきました。「まってたんだよ!」おじいちゃんは大よろこびでたびのしたくをはじめます。
著者等紹介
ソヨン[ソヨン]
12歳の猫「ナボン」と暮らしながら、ゆっくりと絵本を作っている。創作絵本グループ「トレアル」で活動中
斎藤真理子[サイトウマリコ]
訳書多数。『カステラ』(パク・ミンギュ著ヒョン・ジェフンとの共訳/クレイン)で第一回日本翻訳大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
59
予想を裏切る良い内容だった。おじいちゃんは過去も未来も否定しないで、人生を丸々受け入れている。死さえも光あふれる未来、えがおでたびじたくをして向かう!2021/07/02
れっつ
53
人に"死が訪れる"時のことを、こんなにも明るく静かに、そしてちょっと面白く描いた絵本がかつてあっただろうか。おじいちゃんが待っていた、お迎えに来たおきゃくさまは、髑髏の顔でもないし、黒マントに長い柄の鎌も持っていない。むしろとても可愛らしい。大好きだった人に会えると聞いて、あれこれ思い巡らせながら旅の支度をするおじいちゃんの姿も微笑ましい。旅立ちがこんなふうなら、恐れも悲しみも和らぐのだろうと思える。子どもたちに、そして勿論大人にも、出会ってもらいたい絵本です。2021/01/15
papapapapal
52
待ちに待ったお迎えのお客さまがやって来て、うきうきが止まらないおじいちゃん、楽しげに旅の支度を始めます。その行き先はもちろん…。 おじいちゃんの最後の言葉、胸が温かくなります。桜が舞い散るラストシーンもとっても素敵! 死神さん系の絵本はたくさん読んできたけど、この描き方は初めてかも。大切な人とお別れした経験のある子どもたちに、是非、読んであげたい。2021/11/12
ぶんこ
51
こんなふうにお客様を心待ちにする最期。「早く死にたい」が口ぐせだった母を思いました。こんなふうに明るく笑顔で待って欲しかった。自分の時はどうなるのでしょうか。奥様に会えると知って身だしなみを整えるおじいさんが素敵。寄り添うように待ってくれるお客様も素敵。色々と考えさせられます。2022/03/22
どあら
40
図書館で借りて読了。就活するおじいちゃんのお話。自分もこういう気持ちで迎えたいです😉2021/07/21