世界の絵本コレクション
愛についてのちいさなおはなし

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  • サイズ A5判/ページ数 1冊(頁/高さ 24cm
  • 商品コード 9784338126083
  • NDC分類 E
  • Cコード C8797

出版社内容情報

女の子は,いつも海の上にすわっていた。昼も夜も,どんなに天気が悪くとも…。愛することを知った女の子の心を美しく描きます。   中学生~一般

内容説明

愛とは、あこがれること、希望をいだくこと、そして思いつづけ、信じること。この本は、44枚の繊細な絵の中に、そんな愛の要素を表現している。1996年オランダ・銀の石筆賞を受賞した愛する心を繊細に描く絵本。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

165
すべて海だった。どんなに降り続いても海があった。海しかなかったのか。こんなに広いのに。晴れていても何も聞こえない。見えないんだ。小さなものは見逃されてしまうけど、日が沈んだら星が見えるし、月が見える夜もある。気持ちは見えないけど。価値あるものはなに。大切なものはなに。求めすぎると崩れてしまうけど、その漂流物は沈むことなく浮いている。何処へ向かうの。この絵本は読み手に委ねられている。愛を求める人は愛を、孤独を求める人は孤独を、哀しみを寂しさを喜びを。探し続けた先に物語が生まれる。結末は誰にもわからないけど。2023/05/20

masa@レビューお休み中

88
カフェで見つけた絵本です。ピーター・レイノルズの絵本に似てるのかなと思って手にしたんです。ところが、この物語は彼の絵本とはテイストがまったく違いましたね。手のひらに乗せた砂のように、理解しようとするほどこぼれてしまう感じなんです。掴みにくくて、共感しにくくて…。ラストシーンも、それで終わりなのと肩すかしをくらったような感覚になるんです。これはある少女の物語です。なぜか、海の上に立つ杭の上に座っているのです。晴れの日も、雨の日も、台風の日も座っています。彼女は何を考え、どこに行くのだろうか…。2016/09/20

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

82
海の上の一本の杭に座っている女の子。独りが嫌いなわけじゃない。いろんな人が通り過ぎるけど、心が動かされることはなかった。〈あの人〉に会うまでは。でも、出会ってしまった。それからは、誰の言葉も聴こえなくなった。そして、家を作り始めた。この場所は二人で暮らすには小さ過ぎるから。家は想いの象徴なのかな。どんどん大きくなっていき、ちいさな杭では支えられなくなった。そして、気づく。〈待ってるだけじゃだめなんだ〉と。恋する気持ちをこんな風に描写できるのは、絵本だけだと思います。オランダ生まれの本。1998年初版。2015/07/05

小夜風

26
【図書館】表紙の雰囲気から以前読んだクロード・K・デュボアさん(「わたし、ぜんぜんかわいくない」等)の絵本かと思ったら、違いました。でもAmazonでもセットで売られてるよ?お話はちょっと抽象的過ぎてどこらへんが「愛について」のお話なのかよく判らない(苦笑)。「愛について」?「片想いについて」?2015/06/22

Cinejazz

14
夢みる少女の〝人を愛することの切ない心情〟を謳った大人の絵本です。〝女の子は、いつも 海のうえに すわっていた。 昼も、夜も、天気が どんなに悪くても〟やがて、ひとりの若者が乗った船が近づいてきて、女の子に笑いかけると、そのまま離れていってしまい・・・。愛することの苦しみを知った、ひたむきな少女の行末を祈る思いが湧いてくる、そんなイラストの一枚一枚にこめられた、作者の繊細な表現力に惹きつけられる絵本です。2021/10/04

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